“大型インコ”5羽 販売店から盗まれる…犯人の目的は 被害総額170万円 福岡県朝倉市 | トピックス

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2019年8月22日 TNCテレビ西日本






福岡県朝倉市の販売店からこつ然と姿を消したインコ。

被害にあったのはいずれも大型の5羽でした。

一体なぜ、大型ばかりが狙われたのでしょうか。

【記者】
「山を背に、豊かな田園が広がる朝倉市の比良松地区です。
 こちらが鳥が盗まれた建物ですが、周囲に街灯などはなく、夜間は真っ暗になるといいます」

「鍵は壊されたんですか?ホントだ…」

事件が起きたのは8月18日の深夜でした。

何者かが鳥の展示・販売施設に侵入し、大型のインコを檻ごと盗みました。

【バードセンター朝倉 田中保則さん】
「ああいう檻をここに4つ、ここに1つ、ここに中型インコの檻があったんです。
 持ち去られたのは、大型インコだけ」

盗まれたのは、鮮やかな赤い尾が特徴で、世界でも人気がある「ヨウム」。

インコの中でも特に大型の「キホウボウシ」。

そして、愛らしい眼が特徴の「キソデボウシ」などあわせて5羽。

盗難を免れた30羽の鳥は、さらなる盗難防止のため自宅のそばの繁殖施設に移されています。

1羽あたりの販売価格は30万円から40万円で、今回の被害総額は170万円に上るといいます。

【バードセンター朝倉 田中保則さん】
「20年から30年かけて大型インコを集めて育てて、一昼夜でゼロになるわけですから、やってられないですよ。
 今まで一回もなかった、こういう盗難被害に遭ったことが。
 今まであったなら、高級な鳥はここには置かない。
 一回も(被害が)なかった訳です」

田中さんは警察に盗難届を提出しました。しかし…

【バードセンター朝倉 田中保則さん】
「たぶん(犯人が)捕まるとかは難しいのではないか、殺人などと違って」

今、願うのは手塩にかけて育てたインコが、環境の変化で衰弱せず、どこかで元気に生きていて欲しいということだけです。

【バードセンター朝倉 田中保則さん】
「大型インコは結構頭がいいから、環境に慣れるまで餌を食べないことがある。
 餌を何あげて良いか分からない人が盗んだとしたら、鳥はたまらない。
 返してくれるなら夜にでも、ここにでも置いてくれればいいが、返す気がないんだったら、ちゃんと餌とか果物を与えてやってほしい」