札幌市で2歳の女の子が衰弱死した事件で、母親らは自宅で飼っていた10匹以上のネコを飼育放棄していたことが新たに分かりました。室内はフンや尿で汚れた状態で、女の子は劣悪な環境で母親が不在のときも放置されていたとみられています。
逮捕された札幌市の池田莉菜容疑者と交際相手の藤原一弥容疑者は、池田容疑者の娘の詩梨ちゃん2歳に暴行を加え、けがをさせた疑いが持たれています。詩梨ちゃんの死因は衰弱死で、死亡する2週間ほど前から食事を与えられていなかったほか、長期間に渡り育児放棄、いわゆる「ネグレクト」を受けていたとみられています。その後の関係者への取材で、2人は池田容疑者の自宅で飼っていたネコ13匹に対しても食事を与えないなど、飼育放棄していたことが新たに分かりました。
(ネコを保護した団体の代表)
「(ネコに)ご飯や水を与えなかったり、汚いところに置くのは虐待。ネコでもこんなにひどい状態なのに人間はどうしていたんだろう。特に小さい子なんて」
保護されたとき、多くのネコは、あばらが見えるほどやせ細り通常の半分ほどの体重でした。
体には大量の帰省中やダニがついていたということです。池田容疑者の自宅はネコのフンや尿で汚れた状態で、詩梨ちゃんは劣悪な環境下で激しい暴行を受け、母親が仕事などで不在のときも放置されていたとみられています。