流山市立おおたかの森こども図書館は新年度から、子どもがイヌに本を読み聞かせる「R.E.A.D.プログラム」を取り入れる。このプログラムは読むことが苦手な子どもの読む意欲や読書力の向上のほか、自分に自信を得るメンタル面の効果も指摘されている。国内では三鷹市立図書館に次いで2例目。千葉県内では初。
プログラムは米国ユタ州で始まり、米国内やヨーロッパなどに広がった。イヌは読めないことをからかったり「よく読めたね」と評価したりしない。自分をそのまま受け止めてもらえることにより、子どもは自分を肯定でき、自信につながるという。
おおたかの森こども図書館は事業名を「わんわん読書会」とし、4月~来年1月の全9回開く。保護者の同席なく1人で音読ができる小学1~3年生が対象。
三鷹市立図書館と同様、日本動物病院協会(JAHA)が協力し、同協会のボランティアが訓練をした読書サポート犬5頭が来場。読みたい本の音読時間は1人10~15分、各回8人の参加を予定する。
読書サポート犬は同協会の条件を満たしたイヌ。獣医師が事前に健康面の確認をし、音読を静かに聞くことや物音に反応しないよう訓練されているという。
おおたかの森こども図書館の指定管理者、すばる図書館事業部司書の横田英彦さん(62)は「子どもはイヌがそばにいるだけで心が穏やかになるといわれる。まずはプログラムを知ってほしい」と呼び掛ける。
2月2日、市おおたかの森センターで関心のある人にプログラムを紹介する講演会を開く。獣医師の柴内裕子さんらが登壇。午後1~3時。小学生以上が対象で先着100人。参加無料。問い合わせは同センター(電話)04(7159)7031。