2017年秋以降、ゾウがいなくなった福岡市動物園が、新たなゾウの受け入れに向けてミャンマー政府と交渉を始めた。ゾウは、絶滅の恐れがある動植物の国際取引を規制したワシントン条約で輸入が難しくなっているが、繁殖目的などでの借り受けや譲り受けが可能なケースもある。昨年末には、同国政府の担当者が飼育環境を視察するため来園しており、期待が高まっている。
市動物園入り口付近にあるゾウ舎(約1500平方メートル)は、飼育していた「はな子」(雌)が17年9月に死んで以降、空いたままだ。「ありがとう『はな子』」と記した紙を今なお貼り続けている。
長男(7)、長女(3)と一緒に来園した西区の主婦(42)は、「いつか来てくれるといいですね」と、ゾウ舎を見ながら話した。