英、子犬販売に規制導入 悪質ブリーダー対策 | トピックス

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2018年12月25日 日本経済新聞




【ロンドン=共同】英政府は24日までに、英国で生後6カ月未満の子犬や子猫を飼い主がブリーダーや動物愛護施設以外から手に入れることを禁じると明らかにした。ペットショップは販売ができなくなる。

動物愛護運動が盛んな英国では、悪質なブリーダーが劣悪な環境で犬などのペットを大量に繁殖させる「子犬工場」の存在が社会問題化しており、規制は対策の一環。悪質なブリーダーの多くはペットショップに子犬を売っているという。

英西部ウェールズの「子犬工場」で狭いおりに長い間閉じ込められ、助け出された犬の名前にちなんで通称「ルーシー法」と呼ばれるこうした規制は英国の動物愛護団体が政府に導入を働き掛けていた。政府が禁止措置について市民から意見聴取したところ、95%が賛成した。

ロンドンの動物愛護施設「バターシー・ドッグズ&キャッツホーム」のクレア・ホートン所長は規制導入について「適正に運用されれば、子犬製造機のように扱われ、ひどい環境に置かれる犬がいなくなることにつながる」と歓迎した。