岐阜市と美濃加茂市の養豚場や公営施設で家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した豚が見つかった問題で、関市内の猟犬を訓練する施設で飼育しているイノシシを遺伝子検査した結果、豚コレラウイルスの陽性反応が出ていたことが10日朝、分かった。県は同日中に県家畜伝染病防疫対策本部員会議で対応を協議し、殺処分などの防疫措置に着手する方針。
感染が見つかった施設では、イノシシ約25頭を飼育。県は農林水産省の指針に基づき、24時間以内の殺処分、72時間以内の埋却や消毒などの防疫措置に取り掛かる。
今年9月9日に岐阜市の養豚場で国内で26年ぶりに豚コレラが発生。その後、岐阜市畜産センター公園と県畜産研究所(美濃加茂市)にも豚への感染が拡大。また、感染した野生イノシシ70頭が見つかっている。飼育イノシシへの感染が判明したのは今回初めて。