2018年10月12日、韓国・ニュース1は、韓国の保育園で流行中の“危険な”体験学習の実態について報じた。
流行しているのは「野性動物を触る体験学習」。
韓国の動物愛護団体などによると、SNSで「動物授業」と検索すると、保育園で子どもがアオダイショウやフェネック、タヌキ、アカハナグマ、スカンクなどの野性動物と触れ合っている画像が出てくる。中にはワシントン条約(CITES)で国際的な絶滅危惧種に、分類されるケヅメリクガメやイグアナなどの画像もあるという。
記事によると、問題は「関連基準が不十分なため、一部の授業が専門家ではない人によって行われている」こと。専門家らは「安全事故が起こる恐れがある」とし、「関連基準を制定して体系的な授業が進められるようにすべき」と指摘しているという。
これを受け、韓国のネット上では同世代の子どもを持つ親世代を中心にコメントが寄せられている。「ウチの子もこの間嫌々ヘビを触らされたと言ってたんだけど、何とかならない?。そのうち事故が起こるんじゃないかと心配」「教室も臭うし、動物が本当に衛生的か分からない。たまに手をかまれる園児もいる」 「動物を首に巻いたり触ったからといって命を大切にする気持ちが生まれるわけではない」「動物体験は動物虐待であり、人間にとっても危険にさらされる状況」「保育園や幼稚園にも責任はあるけど、動物を利用して稼ごうとする大人たちの責任もある」「子どもたちが体験することを指摘する前に、まずはそういった展示自体をできないように法の制定をすべき」などの非難の声が殺到している。
あるユーザーは「動物体験をなくして、ナショナルジオグラフィックを見せようよ。直接見て触らなければ学習じゃないというのは間違い。動物がかわいそう」と提案しているが、これに対しては「そしたら保護者らはきっと『テレビを見せてばっかり』と大騒ぎする」との反論が寄せられていた。(翻訳・編集/松村)