北九州市小倉北区の到津の森公園で飼育され、この1年間に死んだ動物の慰霊祭が23日、園内の慰霊碑前であり、職員や市民ら約40人が動物の冥福を祈った。
到津の森公園は毎年、秋分の日を「動物愛護デー」としており、慰霊祭はその恒例行事。園内では1年間で猿や鳥など21種45匹が死んだ。生後半年で死んだ雄のチンパンジー「マルクル」など早世したものがいる一方、人間の80~90歳まで生きたオナガザル科の雌のマンドリル「アン」など長寿の動物もいた。
慰霊祭では、岩野俊郎園長が「亡くなった動物の冥福を祈ると共に、今後も園内の動物を可愛がっていく」とあいさつ。参列者は遺影の前で手を合わせた。【奥田伸一】