【衝撃】毛皮のために5倍太らされた「モンスターフォックス」が残酷すぎる! | トピックス

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2018/5/1 19:39 TOCANA

 

【衝撃】毛皮のために5倍太らされた「モンスターフォックス」が残酷すぎる! キツネに見えない“痛々しい姿”に批判殺到=フィンランド

 

イメージ画像:「Thinkstock」よりイメージ画像:「Thinkstock」より

 

 コートやマフラーに本物の動物の毛皮(リアルファー)を使うことが批判されるようになって久しいが、毛皮を取るために異常なほど太らされた「モンスターフォックス」の悲惨な画像が公開され、そのあまりの痛々しさに非難の声が高まっている。今月17日付の英紙「Daily Mail」が報じた。


■劣悪な環境で飼育されるモンスターフォックス

 この度、毛皮を取るためにキツネを異常なほど太らせていると告発されたのは、フィンランドの毛皮生産業者の牧場だ。同国の動物愛護団体「Oikeuttaeläimille(動物の権利)」が公表した動画には、正常な体重の5倍以上に太らされた「モンスターフォックス」たちの姿が収められている。

 

 モンスターフォックスの胴体は厚い脂肪で覆われ、毛皮には幾筋もの深いシワが刻まれ、顔にもたるんだ肉が垂れ下がっており、とてもキツネには見えない。正常なメスのキツネの体重は約3.5kgほどだが、モンスターフォックスは19kg以上になるという。狭い檻に閉じ込められているためストレスの兆候を示しており、一部には眼病や足の疾患も見られたという。

 

 動画を公開したOikeuttaeläimilleによれば、動物を苦しめるような方法で飼育・繁殖させることはフィンランドでは法律に違反するという。この団体は昨年もフィンランドの毛皮牧場の惨状を告発しており、キツネたちは本来の生き方と大きくかけ離れた劣悪な環境で飼育され、高脂肪食を与えられて太らされているのみならず、過剰繁殖による遺伝子の異常まで起きていると発表している。

 

 フィンランドを含む北欧諸国はもともと毛皮生産量の多い地域である。近年ではリアルファー批判を受けて、飼育状態を含む厳しい基準を満たした生産者にのみ「SAGA認証」が与えられる。この認証では「動物の健康と福祉は高品質な動物育種の絶対条件」としているが、公開された動画にはSAGA認証を受けた牧場で今年3月に撮影されたものまで含まれているという。Oikeuttaeläimilleは動物たちが業者の利益追求の犠牲になっていると痛烈に批判している。

 

 毛皮のコートを1枚作るために通常のサイズのキツネが10~20匹使われるという。太らせればより大きな毛皮を取れるだろうが、あまりにも残酷だ。リアルファーへの厳しい批判は止まりそうにない。


※イメージ画像:「Thinkstock」より