毎日新聞
韓国の養豚場で3、4月に発生した口蹄疫(こうていえき)で、県は13日、緊急防疫会議を開いた。県内の農協や市町村担当者ら約80人が出席した。
県によると、韓国では3月26日に金浦市の養豚場で口蹄疫が発生し、4月1日にも同市で2例目の発生があった。同11日にも疑い事例の報告があったが、陰性と判明している。
ウイルス排出量が多い豚で発生し、場所が流通の拠点、ソウル近郊であるため、ウイルス侵入のリスクが極めて高いとして、県は関係者に▽発生地域への渡航自粛▽衛生管理区域や畜舎への立ち入り制限▽異常があった場合の早期通報--を呼び掛けた。
県家畜防疫対策課の三浦博幸課長は「水際で100%止めるのは無理。最後の要は農場。自分の農場は自分で守るという気持ちでやってほしい」と話した。
県では2010年4月に口蹄疫が発生し、家畜約30万頭が殺処分された。【斎藤毅】