はぐれたペット、新しい飼い主へ…メキシコ地震 | トピックス

トピックス

身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

2017年09月26日 07時37分  YOMIURI ONLINE

 

 

被災者が飼えなくなった猫を引き受けることになり、喜ぶ男性(右)ら(24日、メキシコ市で)=田口直樹撮影

被災者が飼えなくなった猫を引き受けることになり、喜ぶ男性(右)ら(24日、メキシコ市で)=田口直樹撮影

 

 【メキシコ市=田口直樹】メキシコの首都メキシコ市近郊で起きたマグニチュード(M)7・1の地震で、飼い主とはぐれた犬や猫が相次いで保護されている。

 

 避難生活で飼い主がペットを手放さざるを得ないケースもあり、地元の民間団体が新たな飼い主との橋渡し役になっている。

 「緊急警報に驚いて逃げ出した」。メキシコ市中心部のコンデサ地区の公園では24日、行方が分からなくなった犬や猫の情報を求める貼り紙が並んでいた。

 

 公園を拠点に活動する動物愛護団体によると、今月19日の地震発生後、約100匹の犬や猫などを保護した。多くの被災者が避難生活を続ける中、飼い主が判明したのは4匹にとどまるという。

 

 自宅に亀裂が入り、倒壊の恐れがあるというビビアナ・ナバさん(32)は、同団体の仲介で3年間飼った猫を新たな飼い主に預けた。「家族同然の存在だけど、今の状況では飼えない。いい人が見つかって安心した」と涙をぬぐった。