毎日新聞
札幌市は、円山動物園の獣舎に24時間監視カメラを設置することになった。飼育動物が死ぬ事故が相次いだため原因を確認するためで、関連費用2000万円を含む一般会計補正予算案を30日開会の定例市議会に提出する。
市財政課によると、監視カメラは「カバ・ライオン館」「キリン館」「カンガルー館」に計35台を設置する。
動物園では、2014年5月にマレーバクの雄「トーヤ」(2歳)が屋外プール内の鉄柵と壁の隙間(すきま)に顔を挟まれて水死。15年5月にはコツメカワウソの雄の赤ちゃん「ずんだ」がプールで溺れて死んだ。いずれも飼育施設の改修後の事故だった。このため職員の目が行き届かない夜間などに獣舎で事故につながる事象がないかなどを確認する。
一般会計の補正予算案は、他に来年度から実施する介護保険制度の改正に対応するシステム改修に伴う繰り出し金や道路除雪費・学校施設改修費などでの労務単価上昇に伴う追加費用なども盛り込み、総額は8億9980万円となった。【袴田貴行】