毎日新聞 2/27(月) 10:41配信
長野県小諸市丁の市動物園で26日、
嘱託職員で飼育員の大井沙耶香さん
(22)がライオンに襲われ重傷を
負った事故は、来園した親子の目の前で
起きた。
事故を受け、市は動物園を急きょ閉園
とし、職員が対応に追われた。
=小諸市動物園で2014年5月25日、
武田博仁撮影
同日、記者会見した小泉俊博市長は
「子供が訪れ、安全を確保しなければ
ならない場所で、このような事故が
起こってしまい、ご家族や市民に
おわびします」と謝罪した。
市などによると、獣舎は室内居住室と
オリのある屋外に分かれ、雌の「ナナ」
(15歳)1頭だけがいる。
大井さんは清掃しようと獣舎に入った
という。午前9時半ごろ、子供と
来園した女性が屋外側で襲われた
ところを目撃し、園内の男性職員に
知らせた。男性職員が駆けつけると、
大井さんは血を流してあおむけに
倒れていた。ライオンは大井さんの
右足をかみ、オリから室内につながる
通路まで引きずったという。
別の男性職員がライオンに放水し、
救出した。
室内と屋外間には二つの扉があるが、
手動扉が開けられ、自動扉は半開きに
なっていたという。大井さんが獣舎に
入った際、閉まっていたかは不明。
市は安全を確保するまで当面、
休園にする方針。
【ガン・クリスティーナ】