@Dime 2017年01月10日 06時30分
■連載/ペットゥモロー通信
人にも感染する病気です
必ず予防させなければならない狂犬病は、
人間にもうつる恐ろしい病気です。
しかし、実は狂犬病以外にも犬から
人間に感染する身近な病気があります。
まずは、レプトスピラ症です。
レプトスピラ菌が原因で、主にネズミの
尿に触れたり、傷口に菌が入ったり
することで感染します。
犬が感染すると、血尿や腎不全
(尿毒症)を起こし、発熱や黄疸などの
症状があらわれ腹水が溜まるなど、
重篤になりやすいといわれています。
人に感染すると、頭痛や関節痛、
腎不全を引き起こすことがあります。
次は、ブルセラ症です。
ブルセラ菌が原因で、保菌・感染している
犬の唾液に多く含まれ、傷口や舐めた
手を洗わず物を食べたりすることで
感染します。
犬が感染するとメスでは流産、
オスでは精巣炎を起こし、繁殖出来にくく
なります。人に感染すると発熱などの
風邪に似た症状を引き起こします。
最後は、カンピロバクター症です。
カンピロバクター菌が原因で、動物の
消化器に住処する傾向があり、
家畜・野生動物にも広く分布しています。
保菌している動物の排泄物を摂取して
感染する食中毒菌であり、動物には
無症状が多いですが、免疫が低下している
犬などは下痢を起こすことも。
人に感染すると発熱や寒気、激しい嘔吐や
下痢を引き起こします。
この他にもたくさんの感染症がありますが、
予防の基本は犬と遊んだり排泄物を
処理した後、必ず手洗いすることです。
うちの愛犬は大丈夫!と思わず、
犬と飼い主さんが元気であるために、
予防を心がけましょうね!
文/大原絵理香(ペットゥモロー編集部)