癒やしだけじゃない!企業ペットのもたらす効用と、オフィスでの正しい飼い方 | トピックス

トピックス

身近で起こっている動物に関する事件や情報の発信blogです。

2015年12月11日 11時00分
提供:リクナビNEXTジャーナル


オフィスで動物を飼育する、
いわゆる「企業ペット」。

日本でも増えつつある企業ペット導入の
裏には、アニマルセラピーによる
癒やし効果だけにとどまらない確かな
理由がありました。

企業ペットがオフィスにもたらす
効果とその実例、そして実際に
飼うときの注意点について
ご紹介します。

ペットがあなたのオフィスに
  もたらす3つの効果

ペットが職場にもたらす効果は
さまざまですが、特に以下の3つが
大きい効果として挙げられます。

社員の健康増進 社内外における
コミュニケーションの活性化
生産性の向上
職場に動物がいることは、
社員を健康にする
動物には、見ているだけで
幸せな気分になったり、
触れていると癒やされたりすると
いったような効果があります。

これは科学的にもその効果が
確かめられており、例えば犬を
見ていると、脳内で分泌される
ストレスを軽減する作用のある、
オキシトシンというホルモンが
増えるのだそうです。(※1)

また、休憩時間にペットと散歩を
することで、社員の運動不足の解消に
寄与した例もあります。

職場にペットがいることで、
社員は心身ともに健康に
なれるのです。

社員のコミュニケーション力向上にも

人は動物を前にすると、
意外な一面を見せることも
多くあります。

企業ペットを導入している
会社の職員は、職場に会話と笑顔が
増えたという効果をよく口にします。

また、企業ペットがいることが
社外にも知れ渡ると、顧客との会話の
ネタにもなります。

生産性の向上

社内でペットを飼うのではなく、
職員が自宅で飼っているペットを
職場へ同伴することを認めている
企業もあります。

この場合、ペットを連れてきた
職員には、仕事への集中力の向上や
欠勤の減少といった効果がみられる
とのことです。

ペットを自宅に置いてきているという
不安を取り払うことで、生産性の
向上にも寄与するようです。(※2)

あの大企業も!日本における企業ペットの導入例

企業ペットは海外の、
それもベンチャー企業で導入されて
いるという印象が強いかもしれません。

しかし、日本にもたくさんの
企業ペットの事例が存在します。

大手IT企業の日本オラクル株式会社には、
社員番号0番の社員犬「キャンディ」が
います。

日本オラクルの社員犬は、
なんとキャンディで4代目。

社員への癒やしの提供を主な
目的としているほか、
TwitterやFacebookでの広報活動にも
一役買っており、社内外のアイドル
として親しまれています。

人材派遣業のパソナグループに
所属する企業ペットは、なんと
ヤギとアルパカ。

専用の飼育スタッフも雇用され
、同社の顔となっています。

職場環境を笑顔があふれるものにするほか、
同社が取り組む介護分野や農業分野での
サービスの象徴にもなっています。

企業ペットを飼いはじめるときに
注意したいこと


上手に飼えばメリットがたくさんの
企業ペットですが、なんの準備もなく
導入しても、職場に混乱をもたらす
だけです。

企業ペットを飼うときの
注意点をまとめました。

飼う前に:ヒト・モノ・コトの
準備を整える

すべての仕事と同じように、
ペットを飼う場合にも事前の準備が
成功のカギを握ります。

職場に動物が苦手な人やアレルギーを
持つ人がいないか?

飼うために必要な設備や継続して
飼育していくための予算は確保
できているか?

テナントの許可や、何か不測の
事態が起こった場合の保険などの確
認は?

といったように、
準備をヒト・モノ・コトの全面で
進めていくことが大事です。

飼いながら:役割分担とルールの徹底、
そして定期的な見直しを


ペットはかわいいだけの愛玩物ではなく、
人間と同じように命を持つ生き物です。

飼うものの責任として、
きちんとルールは決めておくべき
でしょう。

多くの企業が採用しているルールの
1つに、ペットの出勤時間を限定する
というものがあります。

常に動物の世話を気にかけなければ
ならないデメリットを防ぐためです。

また、ワクチンや去勢などの処置も
しっかりとルール化しましょう。

それらのルールをだれが主導で
行うかも決めておくべきです。

ただし、特定の人にかかる負担が
過剰になることを防ぎ、
また「みんなで飼っている」意識を
保つためにも、役割の定期的な
見直しも有効です。

目的と責任の分担を明確にすれば、
意外とハードルの高くない
企業ペットの飼育は、かわいい動物と
一緒にいられるというメリットにより、
職場にいる時間をさらに楽しく
できるかもしれません。

ぜひ一度検討してみては
いかがでしょうか。
<出典>
※1:
The role of oxytocin in social bonding, stress regulation and mental health: An update on the moderating effects of context and interindividual differences(Psychoneuroendocrinology)
http://www.psyneuen-journal.com/article/S0306-4530(13)00236-9/abstract?cc=y
ヒトとイヌの生物学的絆を実証(麻布大学)
http://www.azabu-u.ac.jp/topics/2015/04/post_555.html
※2:
Why Welcoming Dogs Will Lead to a Better Workplace(Inc.com)
http://www.inc.com/veer-gidwaney/why-welcoming-dogs-will-lead-to-a-better-workplace.html

執筆:HAL