輸送ストレスが肺水腫招く? 札幌・円山動物園シマウマ死 | トピックス

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北海道新聞 8月26日(水)9時50分配信

札幌市円山動物園で23日、
10月オープン予定の新施設
「アフリカゾーン」への輸送中に
死んだグラントシマウマの雄
「飛馬(ひゅうま)」(6歳)について、
直接の死因が肺に水がたまる肺水腫と
みられることが25日、
解剖を担当した北大への取材で
分かった。

シマウマは神経質な動物とされ、
輸送時のストレスがショック状態や
心機能不全などを引き起こし、
肺水腫を招いた可能性があるという。

 解剖は24日、北大大学院獣医学
研究科比較病理学教室の木村享史
(たかし)教授ら計7人が同園で行い、
重度の肺水腫を確認した

。肉眼で内臓疾患は見られず、
骨折や脳内出血などもなかった。

木村教授は「詳しい検査はこれからだが、
ショック状態や心機能不全などで
肺水腫を起こした可能性があり、
他の動物でもありえる症状」と
話した。

今後、北大で心臓や肝臓、
肺など内臓の病理検査を行う。

 シマウマは円山動物園内の
熱帯動物館からアフリカゾーンまでの
最短の舗装路約400メートルを、
高さ約200センチ、幅75センチ、
奥行き約210センチの木製の輸送箱に
入れて運んだ。

箱の板の間から様子を
観察するなど、獣医師3人を含む
15人が立ち会った。