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ソチで保護の野犬、米国の生活に順応

Ashleigh N. DeLuca,
National Geographic News
October 7, 2014

 


冬季オリンピック開催前の殺処分から救うために保護され、アメリカへ送られた10匹の野犬に里親が見つかった。

ソチで保護の野犬、米国の生活に順応


 今年3月、10匹のロシアの犬が、アメリカで新しい生活を始めるため、ワシントン・ダレス国際空港に到着し た。冬季オリンピック開催に向けた準備の一環としてロシア政府が市内の野犬を殺処分しようとしていたところ、米国およびロシアの動物保護団体に保護された イヌたちだ。

 それから6ヶ月、10匹は里親のもとで新しい生活に順応しているという。

 メリーランド州ゲイサーズバーグのチャールズ家に引き取られた「ダルタニャン(d'Artagnon)」と、同州グリーンベルトのパスカラン家に引き取られた「ソチ」はそのうちの2匹だ。

 保護した犬をワシントン市へ送り届ける組織の一つ、ヒューメイン・ソサイエティ・インターナショナル(Humane Society International:HSI)は、ソチで保護した犬について情報を公開したことがきっかけで、より効果的で動物愛護の観点に立った動物管理の方法 について、動物保護団体とロシア政府との間でオープンな話し合いが持たれるようになったと述べている。

「現在、私達はロシアが主催者となる2016年のワールドカップに向け、動物愛護の観点に立った効果的な動物管理の実施について、ロシア政府や州政府と話し合っている」と、HSIの担当部長、ケリー・オメーラ(Kelly O'Meara)氏は語った