「朝三暮四」なんて事を申しまして。
夕方になると無性にお腹が空いてくるので帰り道の買い食いがやめられません。
間違いなく無駄遣いですが日々使うお金の数字があまり大きく無いと、それに気が付かないと言う錯覚に陥ってしまいます。
逆だったら嬉しいんですけどねぇ。
結構お金使ったと思ったらまだまだ残ってるとかサイコーじゃないですか。
それはシンプル金持ちでしか無いので言っても本気で無駄な事です。
「人は“安全”にお金をかける」と言う言葉を聞いた事があります。
“安全”とは言いますが、次第によっては“安心”とも取れる事です。
お買い物がにかかる金額が安いに越したことはありませんが、
「安かろう悪かろう」とか言う様に安いものはそれなりのものでしか無いという物の見方もあります。
何もかもがそうでは無いですが、何も分からないけど金額が安すぎるものはかえってその安全面で警戒をしてしまう物です。
逆にお金をかけてでも確かな物を得たい時、その信頼性を考慮して安心してお金を出せるということでもあります。
依頼している事がいかに確実であるかとか、手に入れた物がいかに貴重であるかとか、
その見据えた結果に安全や安心を求めてお金を出すと言います。
我々の場合販売員ですので、
「この人に任せれば安心だろう」と思ってもらえるかとかが大事なんだと言うお話なんでしょうね。
冒頭のお話の様に無駄遣い星人の私は目先の快楽に負けているだけなのでこれらのお話の範囲ではありません。
64,900円 → 51,920円
「PT TORINO(ピーティートリノ)は高くなった」というのはお店でもよく聞くお話。
昨今の世の中が物価高でいろんな物が値上がりをしていますが、
イタリアパンツの代名詞と言っても過言では無かったPTシリーズはあまりにもその点がよく目立った物でした。
こういう時に昔の話をしても仕方がないんですが、初めてこのブランドの存在を知った時は今の金額の半分強程度だったと思います。
ご来店されるお客様は当然私よりも年齢が上で、尚且つ私よりも早くファッションを楽しんでいた方々である事がほとんどなので、
そう言ったお客様も漏れなくかつての価格帯をよくご存知で居られます。
そう言った方々とお話をしていて度々話題に上がるのが今のような話。
事情は話が長くなるので今回は省きますが、
現状の値上げ傾向の話は私の経験上、今まで聞いてきたどんな事情よりも案外納得してしまい易いものでした。
ただそんなメーカー側の都合などエンドユーザーにとっては関係のない理不尽な都合に他なりません。
なのに、PT TORINOは売れていきます。
長い年月を経てブランドが得てきた安心と信頼、
間違いなくトレンドの中心的な存在であった確かな実績、
実際に使って見てからその魅力に心を掴まれっぱなしになってしまった人々が確かに存在するのです。
“正当に”では無いのかもしれませんが、
それだけ得ていたい安心感がその価値に値すると結果に出ている事が見て取れます。
「高なってもおたけど、やっぱりコレが一番身体に合ってまうからな~」
そんな風にお求めになるお客様がいらっしゃる中、お買い得セール中とはなんと背徳的なお話なのでしょう。
ここ迄の流れを読んで、「そうかも知れない」と思ってしまった洗脳被害者の読者の方は是非ともご検討ください。
それではまた次のブログでお会いしましょう。
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森井英之