造られた伝説の100年 | Cento trenta森井のブログ

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「国破れて山河あり 城春にして草木深し」なんて事を申しまして。

 

この世の姿がどんなに変わっても変わらずに続いていくものがある。

ふとした時にこれまで当たり前過ぎて気にも留めなかった事に気が付き、胸を打たれてはっとさせられる瞬間が在る。

その必ずやって来る変わらない物に対して人々はさまざまな感情を抱き、

時には楽しんでいた筈のそれに涙を流し、また時に気にもしていなかった事が気になってしまう。

 

 

 

 

La'szlo'     140,800円〜148,500円

 

 

 

それとこれとが関係あるかどうかは要審議である。

最近中学校くらいで習った古文を読み返すのにハマっている森井です。

 

多分昔の人の感覚では言ってみれば感想文みたいなこともんなのかも知れませんが、

読み上げた時に聴こえて来る音と実際の意味がすぐに一致しないのでなんか深い言葉みたいに聴こえてきます。

 

多分昔の人にとってはTwitterとかInstagramを挙げるのとあんまり感覚が変わらないんじゃ無いかと思います。

今の方がルール無用でライトになりましたね。

過去の人々が感じ記した詩も中には死後百年にその名を遺すという野望から生まれたものもあるのだそうで、承認欲求を満たす一種のツールはまた新しくその形を変えてこの世に生まれて来たのかもしれません。

今私、深い事言ったんじゃ無いでしょうか!

そんな事を言い出すから私が言うと不快事言ったと思われるのでしょう。

ほろ苦い話です。

 

 

 

 

 

そして衝撃の事実。

ここまで一切写真の話題に触れていません。

 

La'szlo' Budapest (ラズロ・ブダペスト)は100年以上の歴史の中で真の意味でのブダペスターシューズを作り続けて来たというブランドですが、

過去の詩家達が永遠とも感じる程途方も無い年月を、一貫したフィロソフィーで現在まで在り続けるという実に由緒正しきシューメーカーです。

 

そしてそんなブランドに来るべくして来たとすら感じるかつて迄のディンケラッカーの技術、

トリプルソール・ハンドソーン・ウェルテッド製法とノルウィージャン製法。

かつてはブダペスターデザインに落ち着いていた物が、真の意味でのブダペスターシューズとして改めてこの世に復活したデザインです。

 

かつては「ディンケラッカーの完成品」と迄謳われ、

Rioは70年、Budaは50年その形を変えずに在り続けて来ましたが、

完全に失われつつあったその技術がLa'szlo'の存在を媒介にして、Budapest 、そしてViennaとしてこの世に繋ぎ止められ、

また今度は「La'szlo'の完成品」と呼ばれる日がやって来るのかもしれません。

 

永遠に続く物など決して存在しないと頭の片隅でわかっていても、

どうしてもずっとこの世にあり続けて欲しいと願って止まなかった存在。

それを死後百年に繋いで行くのは我々の仕事なのかもしれません。

 

そして100年後、また誰かが同じ様に感動している事を願う事に致します。

 

と言うわけなので今ならその後約束された100年(?)の歴史の第1年目にあたるタイミングですので、

是非とも皆様も100年後の誰かさんに向かって先見の明のドヤ顔をかまして下さい。

 

それではまた次のブログでお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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森井英之