《2024年7月6日》ー昆虫たちを守ろう | aichanの双極性日記

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昆虫たちがたくさん出てきた。

 

昆虫の多くは完全変態する。

 

幼虫→サナギ→成虫というように変態していくのだ。

 

セミやバッタなどは幼虫からいきなり成虫になるが(不完全変態)、これは昆虫の世界では珍しい。

 

〈イナゴの成長〉

 

幼虫はだいたいイモムシ型である。

 

これはエサを食べるのに特化した形だと考えられている。

 

大きくなると幼虫はサナギになる。

 

従来はサナギの中で体がドロドロに溶けて新しい体が作られると考えられていた。

 

しかし、近年の研究で、そうではないことがわかった。

 

サナギの中で何が起こるかというと、幼虫時代の器官が変化し、成虫に必要な触覚や脚や筋肉などが次第に作られていくことがわかったのだ。

 

それはともかく、昆虫は幼虫時代がだいたい長い。

 

セミなどは3年から7年も土の中で暮らす(北米の「17年セミ」は17年も土の中で暮らす)。

 

成虫になったら1週間から1ヵ月で死んでしまう(だから『八日目の蝉』という本のタイトルには私は違和感を覚える)。

 

〈エゾゼミ成虫〉

 

〈セミの幼虫〉

 

成虫になるのは交尾をして子孫を残すためだけだ。

 

ただそれだけのために昆虫は成虫になると言ってもいい。

 

それを考えると昆虫が愛おしく感じられる。

 

セミの鳴き声がうるさいとか蛾は気持ち悪いとか、そういうことを言う人がいる。

 

しかし、彼らは子孫を残すために必死なのだ。

 

幼虫時代はイモムシ型なのでだいたい気持ち悪いが、それも体を大きくするためであって、成虫になるため必死なのだ。

 

また、成虫になったハチやハナアブなどは花の受粉に大きく貢献している。

 

アリやハチはメスの働きアリや働きバチが自分たちの生活を捨てて女王の産んだ幼虫たちに栄養を与えて死んでいく。

 

クワガタの幼虫は朽木を食べて土に還してくれ。

 

〈ノコギリクワガタ成虫〉

 

〈クワガタの幼虫〉

 

カブトムシの幼虫は腐葉土を食べて土にしてくれる…等々。

 

〈カブトムシ成虫〉

 

〈カブトムシの幼虫〉

 

そう考えれば昆虫たちへの愛を感じられるようになるだろう。

 

昆虫は近年は人間による自然破壊等により年に2.5パーセント減ってきているという。

 

私個人の感じとしては、もっと減っているのではないかと思う。

 

60年近く前、私が子どもだったころは石をひっくれ返せばコオロギがわさわさ出てきたたし、草むらに入ればイナゴがたくさん採れた。

 

夏になれば、住宅地でもうるさいくらいにセミが鳴いていた。

 

それが今ではそんなことはなくなってしまった。

 

それに、昆虫の多くは益虫である。

 

蛾などは何の益にもなっていないようなのでいなくてもいいと思うが、他の昆虫は害虫を食べたり土を肥やしたり花の受粉をしたりと、人間の役に立っている。

 

昆虫がこれ以上減らないように人間たちは努力するべきではないのか。

 

 

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