私は合気道を習っていた。
合気道の足運びは剣道のそれを踏襲している面が多い。
それに、技をかけるときの腕の動きが剣道に似ているという。
だから私は剣道を優れたエッセンスを持った格闘技だと思っていた。
しかし、テレビで剣道の試合を見ていて、動きは確かに速いのだが打ち込みが入ってもなかなか一本にならないのので、なんだこりゃと思った。
真剣でやればかすっただけで相手にダメージを与えられる。
ところが竹刀の剣道となると、かすったりしただけでは一本にも何にもならないのだ。
しかも、面、胴、籠手しか一本にはならない。
他の場所をいくら打ってもダメなのだ。
そんなの格闘技としておかしい。
剣道は格闘技ではないとそのとき思った。
完全にスポーツになっていると思った。
そして先日、恐るべきことを知った。
竹刀の剣道では、面や胴や籠手をいくら打っても一本にはならないというのだ。
打つたびに「面ッ!」「胴ッ!」「籠手ッ!」と叫ばなければならないのだそうだ。
叫んで打ちが決まってはじめて一本になるという。
呆れてしまった。
剣道はスポーツでさえない。
【ダイエット記録】0.1キロ増えた。あと3.4キロだ。