森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられ、自死した同省近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻・雅子さんが国に損害賠償を求めた訴訟は15日、国側が雅子さん側の請求を受け入れ、終結した。
雅子さんは「ふざけんな! 国は卑怯!」と叫んだ。
なぜなら、この訴訟で国が“認諾”したことで、この訴訟がまさしく終結したからだ。
国は“認諾”することで訴訟を終わりにしたかった。
でなければ、財務省の当時の上司たちの証人喚問が予定されていたからだ。
国はそれを阻止したのだ。
これは国が安倍晋三に“忖度”した結果だろう。
かつて安倍晋三は、拉致被害者で帰国した蓮池薫さんの兄・透さんとこういう会話をしている。
蓮池透氏「国の不作為ですから賠償請求で国を訴えますよ」
安倍晋三「(薄ら笑いを浮かべて)蓮池さんね、国の不作為を立証するのは大変だよ」
蓮池氏…この言葉は今でも本当に忘れることができません。
安倍晋三は国家権力に守られている自分をよぉく知っているのだ。
みんなが“忖度”することを当然のように思っているのだ。
ところで、思う。
この事件はもともとは財務省の当時の佐川宣寿・元理財局長が“忖度”しての事件だったと思う。
安倍晋三の性格からして直接何らかの指示をしたとも思えるが、それはここではひとまず措く。
安倍晋三の妻・昭恵が森友学園の籠池理事長夫婦と親しい間柄であるのを知った近畿財務局が“忖度”し、本省の佐川宣寿・元理財局長も“忖度”し、森友学園の小学校新設に関わる土地取引に信じられないほどの優遇措置を講じた。
籠池理事長は極右組織「日本会議」の幹部。
安倍晋三も「日本会議」の重鎮。
「日本会議」は日本を戦前に戻そうとしている。
だから森友学園は教育勅語を子供に暗唱させるなどの教育をしていた。
「日本会議」としては、籠池理事長を通して戦前教育の小学校版を実現させようと試みたのだと思う。
しかし、失敗に終わった。
世間の目は「日本会議」には向かわず、安倍晋三夫婦に向かった。
この問題が発覚しても安倍晋三は「“忖度”などなかった」と言い張り、昭恵夫人は平気で振る舞っていた。
赤木俊夫さんが自殺しても安倍晋三・昭恵はまったく動揺することもなく脳天気に暮らしている。
「赤木俊夫さんはお前たちが殺したも同然だ」と私は言いたい。
これはほとんどの国民の賛同を得られる見方だと思う。
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