長男の反抗期が顕著に現れたのは、小学校5年生の頃でした。
中学受験に向けてのストレス。
本人は沢山勉強はしたくないけれど、受験はしたい。
塾に行くとお友達にも会えるし、楽しい。けれど、勉強を果敢にするモチベーションはあがらない。
それに加えて声変わりも重なり、身長も急に伸び、身体も今までの自分とは違う。

自分では、なかなかどうしようもできない感情に、
彼は毎日ピリピリしていました。

生まれた時から育てやすく、温厚で、素直で優しい長男が、目つきや雰囲気、言葉遣いまで変わり、[反抗期]とは、ここまで人を変えるのかと、わたし自身もとても驚きました。

だけど、そんな反抗的な姿に少し寂しさも覚えつつ、
彼が成長しているのだと思うと嬉しくもありました。

わたしの彼への反抗期の対処法は、
[穏やかに対応]でした。
本人もどうしようもできない感情で苦しいはずですし、親である、わたしの方が人生経験は豊富なので、同じ立場で喧嘩をするのも違うと思いました。何より、火に油を注いでも現状は悪化するだけ。
わたし自身も反抗期を経験した人間なので、そこは冷静に穏やかに対処でした。

ある日、長男は自宅にある大きな花瓶をイライラして割ってしまいました。
その時の彼は「あっ、まずい。やっちゃったな。」という顔をして、黙って部屋へ戻り、鍵を閉めて出てきません。
わたしは破片に気をつけながら、片づけました。

翌朝、わたしの顔を見ると「昨日は割れると思わなくて、、、ごめん。片付ける時、ママが怪我しないか心配だったけど、部屋から出てこれなかった。」と話してくれました。

見方を変えると、わたしは甘い親なのかもしれません。
自分でしたことに責任を持たせて、片付けさせるいう選択も頭をよぎりましたが、
反抗期は本来の彼とは違います。
なので、わたしも本来のわたしではない対応で接することも、多々ありました。

反抗期が落ち着いた今、同じことをしたならば、きっと自分で片付けてもらうと思います。

赤ちゃんの頃は、ただそこにいるだけで癒しと喜びを与えてくれて、目があって手足をバタバタさせて喜ぶ姿が愛おしく、寝返りを打てるようになったり、ハイハイをしたり、立って歩くようになり、「ママ!!」と一生懸命に話し始める我が子と過ごしている時、人生でこの上なく
しあわせと感じました。
一生分の親孝行をしてもらった気分です。

そんな我が子も、反抗期がやってきます。
だけど、どんな我が子でも我が子であり、その姿も愛おしいです。
健康に元気に成長してくれている証です。

【子育て】とありますが、
わたしは日々、子ども達にわたしが育ててもらっていると感じます。

何より忍耐力がつきました。

わたしは、元来、
気が短い性格だし、怒りやすい性格でした。
長男が7歳くらいまでは、口うるさく、直ぐに叱るお母さんでした。
そんな、わたしも子ども達を通じて変われたのです。

次回の投稿は、
何故わたしが、子ども達に以前より穏やかに対応できるようになったのか、お伝えしたいと思います。