幽霊が住み着いていそうな雑居ビルの中に入っていったaibon・・・・
目的をもう一度確認するが、ホテルに泊まるためである。
どう考えても、いかがわしいさ1000%超である。
過去こんな怪しいビルに泊まった事はあっただろうか・・・・・
ラブホテルは、あったが・・・・
aibonは、心に空いた隙間を、鼻唄で埋めてみた・・・・。
そうでもしないと、呼吸すら困難な状態であった・・・。
鼻唄の曲名は、野に咲く花のように・・・・。
この曲を鼻唄で歌えば、多少なり、山下清(画伯)さんのように放浪旅をしている雰囲気を味わえるのであった。
たとえ、困難が来ても、救いの手が差し伸べられるような気がするaibonオススメな1曲である。
山下清物語のセリフ「親切な人に逢ったら、お母さんが、おにぎりでも貰いなさい!って僕の手を握りながら話してくれました。はい。終わり」
aibonは、山下清の昔の懐かしの日曜ドラマを思い出しながら(心の恐怖心をとる為)ホテルへと登りました・・・。
「チ~ン!」・・・・・
昔のパン焼き機の様な音と共に、エレベーターの扉が開かれました。
ギリギリギギギギィィ・・・
「あの・・・・油をさした方がいいんじゃない?」って、aibonが思ったと同時に
ドスンと、エレベーターの箱の中が、落ちた感触がして、揺らいだ・・・・。
背中に嫌な汗をかいてしまった・・・・
aibonとしたことが・・・・。
エレベーターのランプは、無点灯、
エレベーター内部の電球は停電間近の暗さ
低速で上がるエレベーターは常に金属を引っかく音がした。
まさに恐怖をあおるのには、最高の設備である・・・・
開け!ゴマ!
(扉開く・・・)
さてと~!
ギョええええええ!!!!!
aibonの目の前に現われたホテルは・・・・・
診療所でした・・・・
え????階を間違っていない???
ここは、ドコですか??
aibonは、何度も住所とホテルの予約の紙を見返した。
何度も何度も、そして、幾度も・・・・。
aibonは、大きな悲鳴を上げてしまった。
同僚のおっさんは、絶句で、震えていた・・・・。
まさか!!!
まさかねぇ????
すると診療所の中から、オヤジが白衣を着て出てきやがった。
嘘くさいインチキ医者が、aibonの前に登場である。
ニ~ハォ!
最初に出くわす不快な人間発見である・・・・。
このオヤジの顔を映してもいいのだろうか・・・・?(まぁ、いいかぁ)
aibonのホテルは、結局ホテルか診療所か確認しないまま、カバンからカメラを取り出した・・・。
aibonが、ホテルを間違えた記念にカメラを向けたら、張り切って白衣を脱いで正装してきやがった・・・。
これは、正装なのだろうか・・・・?ブルーのジャンバーは、礼服か?
とにかく、この診療所のおやじに、aibonが泊まる正式なホテルの場所を聞こう!
aibonは、再び、1階の薬屋で道を聞いたときの様にタコ踊りのようにしながら、院長と会話し、ホテルの場所を聞き出した・・・・。
すると、
どうやら、ここがホテルだという・・・・。
aibonのアヤマチで辿り着いたココは病院&ホテルなのであった・・・・。
ラブホテルの次は、病院か・・・・・
もう、人生を半分投げ捨てていた時に、オヤジが、aibonに「診療所の中に入れ!」と笑顔で話しかけてきた・・・・。
オヤジは、笑顔で、「良かったね!間違えずに来れて偉いね!」などという状態で、熱烈歓迎してくれた・・・。
中に入りながら、aibonの頭の中には、ホテルの入口で、およそ5分前に見かけた、人体実験のデモの映像が浮かんできた・・・・。
あの行為だけは、ヤめてほしい・・・・。
aibon達もあのように切られるのか?
aibonは、生きたまま解剖してほしくない・・・・・。
頼む・・・・
神様!!!
しかし、診療所のオヤジ(院長)は、aibon達を診療所の中へ背中を押し出すように連れて行った。。。
続く・・・・。