妻が息子を連れ去って3週間が過ぎようとしていた。
休日だったので、外に出てウォーキング。
歩きながら湧き出る思いをただ湧き出るままに。
息子は今どうしているだろう。
元気にしているのだろうか。
何を思っているのだろうか。
歩いても歩いても気持ちは晴れなかった。
当時の私は、なぜ妻がこんな行動を取ったのか理解できなかった。
話し合いもなく、突然息子を連れて出ていく。
それまで積み上げてきた家族の時間や関係性を断ち切るような行動に思えた。
極端な話だが、「何かに取り憑かれているのではないか」と本気で考えたこともあった。
もちろん今振り返れば冷静ではない。
それだけ追い詰められていたのだと思う。
ただ一つだけはっきりしていた。
私が考えたいのは、自分の幸せではなく息子の幸せだということだった。
親権を争うことが幸せなのか。
一緒に暮らすことが幸せなのか。
別々に暮らすことになったとしても幸せになれる道はあるのか。
答えは見えなかった。
それでも私は、息子にとって最善最良の選択をしたいと願っていた。