…藍甕とは、繊細なものなのですね…。

 

藍建て・藍染め3年目に入りましたが

いまだにこんな事言っている

経験値の低い自分です…。w

 

 

現在小さめの藍甕(20Lペールなど)で複数個

藍甕を設けていますが、

1本の攪拌棒(孫の手)でそれらの藍甕全てを攪拌していました。

 

最近、新たに藍を仕込んだのですが、

この藍建て始めのバケツを攪拌した直後に

調子よく建っている藍甕の攪拌をしたところ、

 

たった2、3回攪拌棒を使いまわしただけなのに

(たった2、3回 藍建てし始めの菌が混入しただけなのに)

 

混入した翌日に藍甕がダメになりました。

 

 

翌日、いつも通りルーティンの一日一回の攪拌をしたところ

(うちのエースだった)藍甕の匂いがおかしい。

…覚えのある匂い。

 

よくよくみると、茶色い世界にいってしまっていました。

 

 

…藍建てバケツを攪拌したあと、

攪拌棒にすくもや濃い液がべっとりとくっついていて

『この、濃くて元気な菌を藍甕に入れたら、

藍甕はきっともっと活性するに違いない。』と思って

 

わざと、藍建てバケツ攪拌の直後に

調子のいい藍甕で攪拌棒を洗って(w)いました…。

 

すると、たった一日で いってしまいました。

 

 

衝撃を受けつつ、自分の考え違いを思い知らされつつ

あわてて貝灰を投入。

phを、ph11まで上げる。

 

貝灰を投入して翌日に、泡は青くならないものの、匂いは変わり、

翌々日には復調しました。

(匂いは完全に正常に戻り、表面にもだんだんインディゴ色が戻ってきた。)

 

 

※今回、バケツでの藍の仕込みの際、

硬いすくもの塊を、砕かずそのまま

熱した灰汁を注ぎました。

 

ズボラして、うるかしてからほぐそう、と思ったのです。

 

藍建て時の注意事項の中に

『藍を仕込む時は、灰汁を沸騰させて(沸騰までは熱しない、という記述も別所にある)

仕込まないと、藍が建たない』

というのがあるのですが、

(※常温で仕込んでいる方もいらっしゃるようなので、『絶対』ではありません。)

 

おそらく、藍建て菌以外の

不要な菌を、熱殺菌で減菌しているのでは…と思っています。

 

 

それが、今回は

大きな硬いかたまりがあった為、中心部の方まで熱が行き届かず

雑菌が多めだった事も影響しているかもしれません。

 

藍建ても雑かった。

全ての作業を丁寧にやらないと、ですね。

 

 

 

…藍甕とは、繊細なものなのですね。

今回も勉強になりました。