結論:藍建て失敗(ドブのような匂いの菌が繁殖し、修復不可能になった。)

 

原因:①仕込む時、熱した灰汁で練らなかった

原因:②ダメ菌の繁殖した藍甕と頻繁に液交換をした

原因:③保温の温度設定が高温で(常時29~32°C)過発酵し、phが下がりっぱなし

 

…以下、最初から廃棄までの流れです。↓

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販売用の商品を染める用に、

新しく木灰を購入した。

炭屋さんの木灰。

レビューに『高いphの灰汁が取れた』とあったので選んだ。

 

さすがにあの茶色の灰汁で、販売物は染められない…。

(私物の染めだけなら別にかまわないのだけどね☆)

 

鶏ガラスープです。

ウソ。茶色くない灰汁です。

 

 

 

《 2023年4/23 》

☆以下、新年度(2023年春)のすくもを使って、

新しく購入した木灰の澄んだ灰汁で、

商品の染めに使う藍を仕込んだ。

 

 

☆25Lシール(本建て・仕込み1日目)

 

今年のすくも。

まだ中はしっとりしている。

 

100均のステンレスボウル小で

固く詰まったすくもを削り取る。

 

水100Lに対してすくも6kgの計算で、

25Lのシール容器に23~20Lの液量で換算して、

1.3kgのすくもを入れた。

 

夢にまで見た茶色くない灰汁。

 

布で漉す。

 

すくもにひたひたくらいに

人肌程度に温めた灰汁を注ぐ。

※灰汁に気を取られていて

うっかり、すくもを手でほぐすのを忘れた。

 

灰汁をまんべんなく行き渡らせる。

※新投入の兵器『孫の手』、すんごくいい。使える。

他所様のパクリです…。お知恵を拝借し、ありがとうございます。)

 

こんな感じ。

 

蓋をして、その後、6時間以上うるかす。

 

6時間以上経過。

 

うるかしたすくもを、塊、ダマを潰しつつ、

なめらかにしてゆく。

※本当は新品のきれいな長靴で、踏み練りしたいところだが、

長靴の用意がない&容器が小さい、ので仕方ない。

 

この灰汁を

布で漉してから追加。仕込み終了。

 

灰汁を入れて攪拌後の様子。

 

熱帯魚用のヒーターで湯煎にしてセット終了。

新年度産のすくもちゃんや、いかに。

 

 

 

 

 

《 2023年4/24 》

☆25Lシール(本建て・仕込み2日目)

夜、攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年4/25 》

☆25Lシール(本建て・仕込み3日目)

夜の様子。

 

 

 

 

 

《 2023年4/27 》

☆25Lシール(本建て・仕込み5日目)

夜の様子。

 

攪拌後。

 

 

 

 

《 2023年4/28 》

☆25Lシール(本建て・仕込み6日目)

かさ上げの為に灰汁を用意。

2番灰汁の残りに、薄いので

木灰を100CCと、水3L弱注ぎ、沸騰・攪拌。

 

☆25Lシール(本建て・仕込み6日目)

夜の様子。

 

灰汁を入れて攪拌後。

今回は、phを上げる為に灰汁を追加した。

 

 

 

 

 

《 2023年4/29 》

 

ph調整などの為に、

濃い灰汁を少し加えたいと思い、

灰汁を用意。

前回の残った寸胴の灰汁に、

木灰200ccと水4Lを足して沸騰・攪拌。

予備のバケツがない為、木灰の追加を続けているが、

本当は、普通に1番灰汁、2番灰汁、3番灰汁…とやりたいところ。

しかし今のところはこれで。

 

 

☆25Lシール(本建て・仕込み7日目)

夜の様子。

 

灰汁をひしゃく4~5杯程度入れて攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年4/30 》

☆25Lシール(本建て・仕込み8日目)

夜の様子。

 

攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年5/1 》

☆25Lシール(本建て・仕込み9日目)

夜の様子。

 

攪拌後。

 

あたりまえだけど、色、全く出ていない。

 

 

 

 

 

《 2023年5/3 》

☆25Lシール(本建て・仕込み11日目)

夜、20Lの藍甕の染め液を入れて混合。

 

その後、冬眠してしまわない範囲内で、様子を見ながら

20Lの染め液と入れ替えを数回行った。

深夜の様子。

 

 

 

 

 

《 2023年5/4 》

☆25Lシール(本建て・仕込み12日目)

夜の様子。甘い匂い。

 

引越しすくもの20L藍甕の

冬眠っぽい液と何度か液を交換。

 

攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年5/5 》

☆25Lシール(本建て・仕込み13日目)

夜の様子。

泡の色が茶色→濃い色に変わった。

匂いも、甘い匂いがほとんどしなくなった。

表層に、藍草が浮いている。

引越しすくもの藍甕と何度も液交換を行った事で、

質が変わった。

 

攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年5/6 》

☆25Lシール(本建て・仕込み14日目)

夜の様子。

攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年5/9 》

☆25Lシール(本建て・仕込み17日目)

夜の様子。

 

 

 

 

 

《 2023年5/10 》

☆25Lシール(本建て・仕込み18日目)

朝の様子。

いつまでたっても泡ブクブクなので、

引越しすくもをレードル1杯添加した。

 

夜の様子。

 

 

 

 

 

《 2023年5/11 》

☆25Lシール(本建て・仕込み19日目)

早朝の様子。

 

夜の様子。

この撮影のあと攪拌。

 

 

 

 

 

《 2023年5/12 》

☆25Lシール(本建て・仕込み20日目)

膜ががっちり張ってきて、

液も密度が高い感じ。

 

 

 

 

 

《 2023年5/13 》

☆25Lシール(本建て・仕込み21日目)

写真無し。

20Lの藍甕と頻繁に液交換をしたので、

同じ状態になってしまった。

 

表面に、白い膜が薄く張る。

ところどころに、プクッと丸い泡が浮いている。

 

 

 

 

 

《 2023年5/14 》

☆25Lシール(本建て・仕込み22日目)

写真無し。

昨日と同じ、白い膜。

匂いもだんだん、20Lの藍甕と同じヤバい匂いに。

濃い灰汁を入れて攪拌。

 

 

 

 

 

《 2023年5/15 》

☆25Lシール(本建て・仕込み23日目)

夜の様子。

匂いがドブ系に。

濃い灰汁や冬眠液を加えて

phや菌の組成を変えようとした。

 

一旦匂いが普通になっても、

時間がたつと表面に白い薄い膜が張り

元のドブ臭に戻ってしまう。

 

 

 

 

 

《 2023年5/16 》

☆25Lシール(本建て・仕込み24日目)

phを上げようとして、

貝灰と木灰をそのまま入れて攪拌など、

かなり荒業を使ってみた。

翌日まで様子を見る。

 

 

 

 

 

《 2023年5/17 》

☆25Lシール(本建て・仕込み25日目)

写真無し。

ドブ臭。

 

もうどうしようもないと察知し、

液を廃棄。

 

すくも部分は、ザルで水分を切って

 

バケツに入れ貝灰を入れて混ぜて殺菌(?)し、保管。

 

使えそうならば後日、

元気な藍甕にちょこちょこ足す感じで使うつもり。

 

翌日の様子。

 

ダメそうならこれも廃棄。

 

 

…今回は見事に失敗しました。

 

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後日追記

 

《 2023年5/27 》

※水分を廃棄して、貝灰を多量に混ぜてからは

ドブ臭はしていません。

 

☆ドブ化すくもその1

ph12.5。油くさい匂い。色:黒っぽい。

 

☆ドブ化すくもその2

同上。

 

後日、匂いなどが改善したので、

再生(藍建て)してみた。