引っ越しすくも

の再生(藍建て)用に、

 

新しいすくもで、7.5Lのダイソーの蓋付きバケツに

誘い出し用の藍を建てました。

 

熱帯魚用のヒーターで湯煎で保温しての藍建てです。

その様子を過去ブログからまとめています。

 

 

☆引越しすくもの再生①【7.5Lバケツで藍建て・ 誘い出し用・仕込み 】:2023年1月

から始まるシリーズです。

 

 

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《 2023年1/28 》藍建て1日目(仕込み)

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

冬なので、保温の為にヒーターで湯煎するセットを組む。

こんな感じでセット。

バケツは7.5L、外側の丸タブは確か35Lだったかな…。

 

 

木灰で灰汁を取る。

木灰を、10Lの寸胴で灰汁を取るイメージで、

目分量(自分の感覚)で用意し、

 

 

300ccくらいなイメージで出したけど少し多かった。

 

 

10Lの寸胴に入れて、このくらいの感じ。

 

 

近所の量販店で、日本の天然水の最安値のをゲット。

銘柄とかは気にしていない。

気を付けるのは軟水である事。

 

 

重くて2本しか買えなかったので、

とりあえず2本とも全て注ぐ。

 

 

4L全部入れた。

 

 

キッチンで、火にかけて沸騰させる。

藍染め用の大きな菜箸で時々ぐるぐる混ぜながら、

沸騰させて、灰汁を取る。

 

※うちの木灰は鰹節屋さんの木灰だからか、

灰汁を取ると茶色くなります。

しかし普通はもっと透明に近い色です。

※藍は建つので、この木灰がなくなるまでは

このまま使用するつもりです。

 

 

 

今回は木灰の量に対して水の量が少なかったので、

短時間でも、あんまりがんばって混ぜなくても

ph高めに仕上がる。

ph12くらい?

 

 

 

灰汁が取れたので、

静かに置いておいて沈殿させている間、

すくもを量る。

 

 

 

すくもは、生産直後(購入時)から1年で、水分が抜けて重量がおよそ半分になる。

生産直後(昨年3月)のすくも300g相当を、今の重量で換算すると、

約160gだった。

 

 

仕込むバケツを計りに載せて、

目盛りをゼロにセット。

 

 

すくもを用意。

 

 

生産から約1年たった、カラカラに乾いたすくも。

こんな感じ。

 

 

すくもを160g量る。

 

 

7.5Lのバケツに対して、このくらいの量。

かたまりを、細かく手でほぐす。

 

 

おおよそ160g。

 

 

沸騰しない程度に熱した灰汁を用意する。

 

 

※今回、超ズボラ。

灰汁を一晩おかず、布で漉しもせず、

上澄みをひしゃくですくって入れます。

 

 

ひたひたになるくらいに注ぐ。

 

 

このくらい。

 

 

菜箸で混ぜて、水分を行き渡らせる。

 

 

仕込み終了。

 

すくもを仕込んだバケツに蓋をして、

室温の部屋の中で一晩おきます。

 

 

 

 

※深夜に何度かバケツの蓋を開けて覗きました。

バケツに近づいて耳を澄ますと、

乾いたすくもが水分を吸う音が何時間も聞こえていました。

 

若干ブクブクもしていたので、もう発酵し始めたのかと思いましたが、

朝になって蓋を開けると、シーンとしていた。

もう音はしなくなっていました。

 

発酵じゃなくって、水を吸う音だったのか…と、得心。

 

でも、生き物の気配(細菌が目を覚ました感じ)は、

少量のすくもながら、ありありと伝わってきて、

すくもの存在感ってやっぱり半端ねぇ…と、思いました。

 

 

 

 

 

《 2023年1/29 》藍建て2日目(仕込み)

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

一晩おいて、どんな感じかな?

 

 

一晩、灰汁に浸したすくも。

濃厚な生命力感。

 

 

人肌程度に温めた灰汁を用意する。

※灰汁が茶色いけど気にしないで下さい。

(…大目に見てください…。)

 

 

灰汁を入れるよー。

 

 

バケツに6分目くらい灰汁を入れました。

 

 

こんな感じ。

 

 

菜箸で、沈んでいるすくもを攪拌する。

 

 

湯煎用の丸タブにセットして、

ぬるま湯を張って、ヒーターを28°cくらいでセット。

 

 

コバエ対策に蓋をして終了。

あとは、温度を28°cくらいに保って

一日一回攪拌する。

 

 

染め液のphは、ph12くらい。

 

 

…とりあえず仕込み終了。

 

 

 

同日、夕方の藍甕の様子。

土のような匂い。

 

 

 

 

 

《 2023年1/30 》藍建て3日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

まだ、土の匂いが少しする。

けれど、わずかに違う匂いもし始めた。

 

 

攪拌後

 

 

 

 

 

《 2023年1/31 》藍建て4日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

藍建て初期の、特有の、

こげ茶の表面に

細かいベージュ(というか、液に対して白っぽい色)

小さな点々が浮かぶ。

表面の色がやや、

インディゴっぽくなってきた気がする。

 

匂いも、土の匂いが減って、

違う匂いに移行してきた。

 

 

 

 

 

《 2023年2/1 》藍建て5日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

昨日くらいから、表面がインディゴ(色)っぽいかな…と思ったが、

今日は更にインディゴな感じ。

 

蓋を開けた瞬間、

少し微妙な匂い、と思った。

 

一瞬、『 腐敗しかけ??? 』

と、いうような。

 

 

しかし、フタを開けて、

中の空気をぬいて、

改めて、

 

インディゴ色っぽい表面を見ながら匂いを嗅ぐと、

進んでいるのだとわかる。

 

 

…藍が建ってゆく時に、

一瞬、腐敗に転ぶかどうか、みたいな

分岐点がある気がする。

 

 

前回、寝た藍が建ったのは(青い色が出たのは)

腐敗臭を感じて、捨てようと決め、

ヒーターを切った翌日だった。

 

 

…と、いうわけで、

いたずらに腐敗を恐れず、

ひき続き様子を見守る。

 

 

 

 

 

《 2023年2/2 》藍建て6日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

…もう、明白に藍の匂いがする。

順調な感じがする。

 

 

攪拌後。細かい泡がブクブク。

菌ちゃん達、元気です。

 

 

 

 

 

《 2023年2/3 》藍建て7日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

匂いも変わってきて、

表面の色もなんとなく

本当にインディゴっぽくなってきたかな…。

表面をじっと見ていると、

小さな泡が底から湧いてきて

プツッ…プツッ…と、表面に出てくるのが見える。

 

 

 

匂いも変わったし、(今日は仕事がお休みだから)

今日あたり嵩上げしたいなーと思い、

灰汁用の天然水を買ってきた。

 

 

嵩上げできる状態か見る為に

色見する。

 

 

…全く色が出ていない…。ガックシ。

 

 

攪拌すると、細かい泡がぶわっ…とわく。

 

 

嵩上げしたい勢いが止められず、

10Lの寸胴に、

買ってきたペットボトルの天然水(日本の軟水)

6L分入れて、火にかけて熱して攪拌。

二番灰汁。

 

 

ph12くらい。

 

 

…明日とか、嵩上げできるかなー???

(明日までお休みだから…。)

 

 

 

 

 

《 2023年2/4 》藍建て8日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

昨日、色が全く出ていなくて、

染め液に浸した色見ティッシュも赤茶色っぽくって、

インディゴ色っぽくなってきたと思っていたのは

気のせいだったかと思った。

今朝の表面は茶色く感じる。

早く建てたくて

気がはやっていた。

 

 

攪拌後。

 

嵩上げは、今回は見送る。

もう少し、藍建て菌が

ちゃんと発酵してから…。

 

まだガマンガマン。

 

 

 

 

 

《 2023年2/5 》藍建て9日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

特に変化なし。

 

攪拌後

 

 

 

 

 

《 2023年2/6 》藍建て10日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

なんか、表面が落ち着いてきてしまった。

表面が静か。

動きが少ない…。

 

攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年2/7 》藍建て11日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

変化なし。

 

攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年2/8 》藍建て12日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

変化なし。

…静かに進んでいる感じもする。

 

攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2023年2/9 》藍建て13日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

静か。

…でも静かに進行している感じはする。

 

 

以前、すくも屋さんから

すくも購入時に頂いた、藍建てに関する情報の中に、

『タライなど、深さのない容器では藍は建たない』とあり、

嫌気性の藍建て菌が活性できないという意味だと理解していた。

 

 

今回、小さなバケツの3分目ほどにしか、液が入っていないので、

液の深さを深くしてみようかなと思い、

 

まだ明確に活性していないけれど、

嵩上げする事にした。

 

 

 

染め液のphは10近くに下がっていた。

 

攪拌後。

 

 

 

 

先日、天然水を足して沸かした

二番灰汁。(うちの灰汁は茶色いけれど、普通はほぼ透明です。透明の方が良い灰汁。)

 

phは、まだ11~12くらいを保っている。

 

 

人肌に温めて攪拌した灰汁を

バケツの藍に注ぐ。(またまた超ズボラで、沈殿するのも待たず、布で漉しもせず…。w)

 

攪拌。

 

…このまま、またしばらく

ヒーター湯煎で28°Cくらいに保温しつつ、

様子を見守る。

 

 

 

 

 

《 2023年2/10 》藍建て14日目

☆7.5Lバケツ(本建て)

 

午前中は、表面に何も浮いていない、

動きのない感じだったが、

夜になって、表面に少し点々が出てきてホッとした。

 

ちなみに染め液のphは10~11くらい。

 

攪拌後。

 

このまましばらく

じっくり28°Cくらいで保温しつつ

様子をみます。

 

がんばれ藍ちゅん!

 

 

 

まとめ後編

7.5Lバケツで藍建てまとめ・後編【 誘い出し用…2カ月で中断 】:2023年2~3月に続く。