その後の藍甕たちの様子です。

 

 

 

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《 2022年9/22 》

 

 

☆20Lシール(本建て・9/15に7回目染め・7日目)

昼。

匂いは薄いが今までと同じ甘い匂い。

表面は膜がなくなってきて、

紅もわずかに点々とするくらい。

液の雰囲気がおかしい。

淀んだ雰囲気。

うじーがわいた時の感じ。

ph9.3くらい。

 

引っ越しがあるので液量をなるべく増やしたくない為、

貝灰だけでも入れてphを上げようと思う。

染まらなくなる事に関しては、

今はもういい。

 

 

夕方。

貝灰を180cc投入。

 

貝灰を入れて攪拌後。

ph11まで上がった。

このまましばらく様子を見る。

 

 

夜。

表面一面にあった、白っぽくてぶよぶよした感じのがなくなって、

小さく縮んで、茶色っぽくあちこちにかたまっている。

紅も膜もなし。

甘い匂いはなくなり、

もっとスッキリとした藍の匂い。

淀んだ雰囲気もなくなった。

ph10.5。

 

 

 

 

 

☆45Lペール(本建て・9/21に染め・1日目)

昼。

昨日の染めの時にできた泡がしぼんできて、

液の中に戻りつつある。

典型的な古い藍甕の匂い。

特に甘くない匂い。

 

角寿子さんの記述に、

一定の時間がたつと、菌の組成が安定してくる、とあったが、

今までいろいろな菌を取り込んで、

安定期に入ったのかも。

 

そうだとすると嬉しい。

 

 

夜。

この甕は回復が早い。

表面は菌と紅の力強い感じ。

角寿子さんが、『藍は定期的に染めた方が染め液の持ちが良い』と記述されていたが、

その通りだと感じた。

 

 

何気にphを計るとph9.3くらいしかなかった。

シール藍甕のよどみの件もあったので、

念の為に貝灰を少し投入。

 

 

貝灰を投入して攪拌後。

ph10.5くらいになった。

 

引き続き、両方の藍甕とも様子を見る。

 

 

 

 

 

 

《 2022年9/23 》

 

 

☆20Lシール(本建て・9/15に7回目染め・8日目)

夜。

昨日と同じ、茶色の小さなかたまりが点々と浮いている。

膜はなし。

匂いは普通。甘い匂いはほとんどなくなった。

 

色見すると、色が少し出てきた!

藍って不思議!

 

 

 

 

 

☆45Lペール(本建て・9/21に染め・2日目)

夜。

20Lシールと同じように、表面の膜が

小さく縮んで点々となってしまい、

膜がなくなった。

寝に入る感じかも!?

匂いは冬眠臭寄りになってきた。

貝灰、恐るべし。

 

色は前見た時より薄くなっている。

 

 

 

 

 

 

 

《 2022年9/24 》

 

 

※写真無し

 

 

☆20Lシール(本建て・9/15に7回目染め・9日目)

夜。

見た目は全く変化なし。

匂いだけ、また甘い匂いが出始めた。

 

 

 

 

 

☆45Lペール(本建て・9/21に染め・3日目)

朝。

冬眠化してきたので、

ひしゃく1杯の2番灰汁(ph11)を入れた。

攪拌なし。

 

夜。

相変わらず冬眠臭。

膜もないが、あちこちに紅のできかけが。

 

 

 

 

 

 

 

《 2022年9/25 》

 

 

☆20Lシール(本建て・9/15に7回目染め・10日目)

状態は昨日と同じ。

 

色見。

 

すくもごと45Lペールに移動。

空になったシール容器に2番灰汁を入れて軽くすすいだ。

後日、ここに液部分のみ戻して藍建てする。

 

 

 

 

 

☆45Lペール(本建て・9/21に染め・4日目)

状態は昨日と同じ。

 

色、どんどん薄くなっていく。

貝灰を入れてから、明らかに冬眠に向かっている。

 

復活してきた20Lシール容器の藍を、

すくもごと全部投入。攪拌。

これで、うちにある藍染め液(&すくも)は

一つのペールに収まった。

 

すくもが沈殿したら、

上の液部分だけ取り出して、

小麦フスマを添加したりして

藍建てする。

 

引っ越しがあるので、すくもからなるべく藍分が出ないようにし、

捨てる予定の液部分に溶けだしている

藍分をなるべく使い切る。

 

 

 

 

 

 

 

《 2022年9/26 》

 

 

☆45Lペール(本建て・9/25に20Lシールと混合)

夜。色見。

20Lシールと会わせた事で、少し活性が上がった。

しかし、全体的には

引き続き冬眠傾向。

 

 

 

 

 

 

 

《 2022年9/27 》

 

 

☆20Lシール(本建て・9/27に45Lペールの液部のみ取り分けた物)

夕方。

20Lシール容器に、45Lペールの液部分のみ取り分けた。

3番灰汁で炊いた、粥状の小麦フスマと

2番灰汁をひしゃく1杯入れて

攪拌。

藍が活性してくるのを待つ。

ph11。

 

液部分は引っ越し時、廃棄する予定なので、

液だけで建てて、

液の藍分をなるべく使い切る。

 

 

 

 

 

☆45Lペール(本建て)

夕方。

20Lシール容器に、液体部分のみ取り分けたので、

この甕の総量はだいぶん減った。

ph11。

 

色見。

 

 

 

 

 

 

 

《 2022年9/28 》

 

 

☆20Lシール(本建て・すくもなし・液部のみ)

昼。

昨日フスマを入れたのに、

そんなに活発化していない。

紅も膜もなし。

 

色見すると、色が薄くムラになっている。

phを計ってみると

ph12くらいあった。

 

 

 

 

 

☆45Lペール(本建て)

昼。

冬眠臭。

膜はないが、紅のできかけがところどころに。

 

色は薄くなっているが、

均一で安定している色み。

 

上:45Lペール(この甕)。

下:20Lシール。

 

 

 

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このあとの藍甕たちの様子は次回以降のブログにて。