このブログは自分で藍建て・藍染めを初めてまもない時に書いたブログです。

 

当初は、なるべく道具・材料費をかけず、お試しで家庭で藍建てをする場合…を想定していました。

…しかし、自分で2年くらい藍建て・藍染めをやってみると、

小さなバケツでは、小さなポーチ、ハンカチや手ぬぐい程度のものを染めるくらいが丁度よくて、

Tシャツなどある程度の大きさのものは、全体を絞って、

ムラができてもいい前提でしか染められないかな…と今では思います。

 

また、あまりに容量が少ないとやはり建ちずらいのでは…という気がしています。

(自分で再検証していないのであいまいな感覚です。)

 

このブログで使っている7.5Lの300円バケツよりは

もう少し大き目のバケツか漬物用シール容器なんかが、今はお勧めです。

 

よくある1kgで販売されているすくもなら、

(100Lの藍甕にすくも6~8Kgで換算して)

15Lくらいの容量でもいいかな(液を満杯入れるわけではない)…と思います。

(以上:2024年3月追記)

 

 

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家庭での少量の藍建て、藍染めの参考になりそうなサイトのリンクを下記に。

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【家庭での少量の藍染め:参考サイト】

 

家庭でバケツなどでシンプルに小さく

発酵藍建てによる藍染めを楽しみたい方は、

 

道具・材料・仕込み・どのくらいの量が染まるのか…などがわかる、

下記のブログさんの情報がお勧め。

 

※趣味で一般家庭(個人)で

13Lバケツで何年間も発酵藍建てをされている、

もとテキスタイルデザイン専門学校卒業の方のブログ。

大変参考になる事が多かった。

 

楽しいブログなので、少量の藍建てにご興味がある方にオススメ☆

『Natural History 博物誌』

 

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※以下、私が初めての藍建ての時に参考にしたサイトや動画など。

 

 

・高崎市 染料植物園:「公開実験!ポリバケツの藍建」(2014年)

 

・Snow hand madeさん:藍建て -地獄建て- Snow hand made ver.

 

・SEKIZAWA TAKASHIさん:Natural Indigo Dye Liquid Making | 藍建て 本藍染

 

・アースネットワーク・天然染色ノート2021第5回「発酵染」:アマゾンで電子書籍版が購入できます。

 

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このブログは以前にブログした内容から、

バケツでの藍建て部分を抜粋したものです。

 

藍建ては、青い色が薄く出たところまでで、

(誘い出し用に建てたので)

藍染めまでの記述はありません。

 

攪拌時、他の建った藍甕を攪拌した菜箸で攪拌していたので、

建った菌が混入した可能性があり、

厳密に少量で建った確証はありません。

 

…染め液の状態の建ってゆく変化の様子の参考になれば幸いです。

 

 

以下、『 寝た藍を起こすための試行錯誤 』ブログシリーズからの抜粋。

 

 

 

《 2022年7/24 》(仕込み1日目)

【 7.5Lバケツに新しく藍の仕込み 】

 

すくもに40度の灰汁を注いだ

…沸騰した灰汁を加える、と色々な情報にあり、

そうしていたが、

沸騰させて注ぐと藍がなかなか活性化しない、という印象があったので、

今回は最初から40度の灰汁を注いだ。

 

すくもを40度の灰汁で練った。

 

練ったすくもを6時間、寝かせたあと。

 

 

灰汁を布で漉す。相変わらず茶色い灰汁…笑。

 

2番灰汁を取ったあとの、なべ底の木灰

 

 

すくもを灰汁で練ってから6時間たったので、

灰汁を注いだ。(ここで間違ってバケツいっぱい、満額注いでしまった。)

 

上記を攪拌後。

…しかし、何日か経過しても、

バケツの藍がなかなか建たない。

茶色の細かな泡が、ブクブクブクブク湧いてくる。

 

 

 

 

《 2022年7/25 》(仕込み2日目)

バケツ。茶色い泡がブクブク。

バケツの藍は毎日1回攪拌。

 

 

 

 

《 2022年7/26 》(仕込み3日目)

表面のブクブクの泡を30Lの丸タブに移し、

その分灰汁を入れて、過発酵を抑えようとしてみる。

バケツの藍は毎日1回攪拌。

 

 

 

 

《 2022年7/27 》(仕込み4日目)

泡を30Lタブに移し、その分灰汁を入れる。

過発酵は少しおさまってきた。

バケツの藍は毎日1回攪拌。

 

 

 

 

《 2022年7/28 》(仕込み5日目)

過発酵はかなりおさまった。

バケツの藍は毎日1回攪拌。

 

 

 

 

《 2022年7/29 》(仕込み6日目)

かなり過発酵はおさまったが、

膜が張ってくる気配はなし。

バケツの藍は毎日1回攪拌。

 

 

 

 

 

《 2022年7/30 》(仕込み7日目)

朝のバケツの様子。

 

夜のバケツの様子。

 

 

 

 

 

《 2022年7/31 》(仕込み8日目)

かなり茶色の泡がブクブクするのは収まったが、

攪拌するとまたブクブク…。

 

 

 

 

 

《 2022年8/1 》(仕込み9日目)

泡立ちは落ち着いた。

今のところは、イケそうな雰囲気。

 

 

 

 

 

《 2022年8/2 》(仕込み10日目)

 

 

 

 

 

《 2022年8/3 》(仕込み11日目)

いい発酵が進んでいる感じ。

ブクブクは収まってほとんどない。

表面が変わってきた。

濃い灰汁を少し入れて攪拌。

色は出ていない。

 

 

 

 

 

《 2022年8/4 》(仕込み12日目)

なかなか膜ができない。

 

調子に乗って初期の勢いある泡を取り除きすぎたと思う。

次回改善する事とする。

 

 

 

 

 

《 2022年8/5 》(仕込み13日目)

まだ膜ができない。

匂いがない(ほとんどしない)。

phを計ると9.5くらい。

濃い灰汁をひしゃくに軽く2杯入れて攪拌した。

 

 

 

 

 

《 2022年8/6 》(仕込み14日目)

朝。撮影後に攪拌した。

 

夜。

匂いは悪くない。膜できそう?できかけ?

表面が少しインディゴ色。

夜も攪拌。

 

 

 

 

 

《 2022年8/7 》(仕込み15日目)

夜。

 

夜、攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2022年8/8 》(仕込み16日目)

夜。攪拌する菜箸についてた紅のかけらが入って

小さく浮いている。

昨日くらいから少ーし膜っぽくなってきた。

 

夜、攪拌後。

 

 

 

 

 

《 2022年8/9 》(仕込み17日目)

ようやく表面に薄く膜が出てきた。

夜に攪拌。

…夜の様子では、明確な進展が見られない。

バケツのふちにぐるりと

薄くインディゴ色の膜があるかな…?

これは、最初に45Lペールで藍建てした時に見たのと同じ感じ。

 

 

 

 

 

《 2022年8/10 》(仕込み18日目)

朝は、ほんのり漬物のような匂い。

表面に薄ーく膜が張っていて、

糸のような筋のような模様が

ところどころに見える。

 

外から入ったのではない、

自発による紅の

小さなかけらがあちこちに浮いている。

 

もう大丈夫、という感じ。

 

 

夜になって確認すると、

匂いは普通になっていた。

攪拌。

 

深夜、色見すると

薄ーく色が出始めた。

…もう大丈夫☆

この子はちゃんと建つ。

 

このバケツの藍は、染めではなく他の事に使う予定。

 

小さなバケツの藍建ての実験は、

他に参考になる良い情報も見つけたので、

またの機会に染めまで行う事とする。

 

 

 

 

 

《 2022年8/11 》(仕込み19日目)

朝。表面に薄く膜が張っている。

匂いは正常。

 

色見すると、昨日より濃い。

この子は、染めではなく、

寝た染め液の修復に使う予定なので、

単独での藍建てはここまでで終了。

 

このあと、他の藍甕の染め液と混合した。

 

 

…以上で、7.5Lバケツでの藍建ては終了。

他の藍甕の菌が微量混入している為、

単独での藍建て成功とは言いずらいが、

参考程度に。