この藍建てシリーズのブログは、

ネットの情報をたよりに、素人がアパートですくも(藍染料)の灰汁発酵建てにチャレンジした記録です。

 

知っている方ならば、恥ずかしくてとてもこんな内容UPできない、というような失態をさらしておりますが、

自分のように、素人で灰汁発酵建てによる藍染めにご興味のある方には、

他者の失敗もまた役立つ情報となると思い、あえてブログさせて頂きます。

 

また、自分はまだ何が恥ずかしいのかさえ自覚できていないレベルの素人です…☆

見ずらい内容もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

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本藍建て(別名…地獄建て:すくもを灰汁だけで建てる)をしようと決め、

GWに取り組むと決め、その日に向けて、道具と材料を揃えてゆきました。

 

 

また、ネットから藍建ての参考になる情報を見つけ、

繰り返し見、読みました。

 

 

 

以下、参考にしたサイトや動画など。

 

・高崎市 染料植物園:「公開実験!ポリバケツの藍建」(2014年)

 

・Snow hand madeさん:藍建て -地獄建て- Snow hand made ver.

 

・SEKIZAWA TAKASHIさん:Natural Indigo Dye Liquid Making | 藍建て 本藍染

 

・アースネットワークさん:天然染色ノート2021第5回「発酵染」(テキストの購読)

アースネットワークって?のページを下にスクロールしてゆくとお問い合わせフォームがあります。

私はそこからアースネットワーク事務局さんにメールにて問い合わせし、申し込みました。

※アマゾンで電子書籍でも購入できます。

 

・アースネットワーク代表 角 寿子さんの工房:NORTH-INDIGOさんのブログより

 藍建てとウール原毛染めの動画(2023年10月追記)

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《 2022年4/30 》 1番灰汁仕込み

 

 

灰汁取りから開始。

 

 

木灰1キロ、山水7~8リットル。

仕上がりph13~14(?)

 

 

灰汁がネットで見るような、透明感のある薄い砂色ではなく、こげ茶色になり、驚愕。

何かの間違いでは??? と思いましたが、

 

 

ネットで他にこのような茶色の灰汁の例も見つける事ができず、

後日の灰を変えての2回目の灰汁取りでも同じく茶色であった為、

もう、こういうものだと諦めました。…笑

 

前回のブログ『藍染めの材料』にも書きましたが、鰹節屋さんの木灰だからかもしれません…。

または灰汁取り前の、木灰の前処理をしていないからかも。

 

 

 

 

 

《 2022年5/1 気温:肌寒い 》 藍建て用すくもの前準備(うるかし)

 

 

翌朝、ダイソーで購入したバケツに、大きなザルに木綿の布をセットして漉しながら、

ひしゃくで灰汁をろ過してゆきます。

 

紺屋の白袴ブログに、『灰汁はなるべく木灰に浸した状態で1週間くらい置いておいた方がいい』とありましたが、

とてもそんなに待てない私。

 

 

 

 

その灰汁に、ph調整の為に山水を少し足してから沸騰させて、

45リットルペールに入れた、

手ほぐしたすくも2キロ強に加えて、攪拌棒で練った。

 

本当は大きなボウルで練って寝かせるつもりだったが、

すくも1キロ程度でボウルがいっぱいになってしまうので、

ペールに直接入れて練った。

 

 

 

 

※すくも屋さんにすくも購入時に頂いた、『藍建てのポイント』という情報や、

他のネットでの藍建ての情報から、

『藍建てで、すくもの仕込み時には、灰汁は沸騰させて入れる』という情報が沢山ありますが、

 

 

アースネットワークさんの染色ノートでは

『40度の灰汁』とあり、

 

SEKIZAWA TAKASHIさんの藍建て動画でも、常温の灰汁を使用していらっしゃるもよう。

 

 

 

何度かすくもを扱ってみて、

沸騰した灰汁で、菌は死んでしまわないのかな…と心配な感じがします。

自分の場合。

40度くらいの灰汁で練った方が菌が元気な気がします。

(注:後日、他の情報も見て、今は沸騰しない程度に熱した灰汁を使用しています。)

 

 

 

 

 

 

充分にすくもに灰汁の水分がまわってから、一晩置く。

(染色ノートには6時間以上おく、とある。)

 

 

 

 

 

(このあと、常時灰汁の仕込み。2番灰汁、3番灰汁、4番灰汁、5番灰汁…。)

 

 

 

 

 

《 2022年5/2 気温:肌寒い 》藍建て仕込み1日目

 

 

仕込み(すくもの練り・寝かせ)の翌日に

前日から灰汁を含ませた、ドロドロ状態のすくもに、

40度くらいに温めた灰汁をペールの3分の1程度まで入れ、よく溶かすように攪拌。

2番灰汁:ph12

 

 

 

 

 

《 2022年5/3 気温:少し暖かい 》 藍建て仕込み2日目

 

 

かさ上げの概念をよく理解していなかった私は、ここから、

藍の状態も理解せずに(発酵が進んでもいないのに)毎日かさ上げをしてしまった。

 

 

【失敗】:3番灰汁がph10くらいしかないので、1番灰汁と足してphを上げてかさ上げ。

 

 

【失敗】:そのあと、ペールを湯煎しようとして湯を張っている時、うっかり失念して外側のタブにお湯が溢れる。

長時間お湯(70度くらい?)に浸った状態になった。

 

染め液は気づいた時には人肌程度になっていたが、

過発酵なのか、表面全体に茶色い泡がブクブク出ていた。

 

発酵(?)が激しいので、ph13の一番灰汁をひしゃく一杯入れた。

 

 

 

 

 

《 2022年5/4 気温:少し暖かい 》藍建て仕込み3日目

 

 

かさ上げの概念をよく理解しておらず、藍の良い発酵が進んでもおらず、異常な状態なのにかさ上げをした。

【失敗】:4番灰汁に1番灰汁を足してph11~12くらいにして、かさ上げ。

染め液のphは11くらい。

 

 

染め液の表面の、茶色の泡は引き続きすごい。

液温を上げないようにしているので、ブクブク感は多少おさまっている。

 

 

※色を見てみる→出ていない。

 

※生きた菌を補充する為に、ph12の常温の灰汁ですくも200g程度を練って仕込み。一晩寝かせる。

 

 

 

(毎日のルーティン、灰汁の仕込み):4番灰汁(ph9)に木灰300ccを足して、5番灰汁の仕込み。

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/5 気温:肌寒い 》藍建て仕込み4日目

 

 

ボウル一杯分程度の5番灰汁(ph12)で溶いた、昨日仕込んでおいたすくもをペールに添加。

 

ペールは茶色の泡の勢いが多少おさまって、液面にアクセスできるようになった。(ティッシュでの試し染め)

 

※発色なし。

 

※すくも液を追加して、攪拌して、今日は終了。

 

※染め液のph11

 

 

 

6番灰汁仕込み→ph11…しばらく木灰を浸したまま寝かせる。

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/6 》藍建て仕込み5日目

 

 

【失敗】:ph11とph12の灰汁をひしゃく二杯入れてかさ上げ。

(引き続き、かさ上げの理論を理解していない。)

 

 

攪拌前、昨日追加したすくもの効果か、

液面の茶色の泡が少しおさまって、

泡の層が薄くなっていた。

 

灰汁を入れて攪拌すると、また茶色の泡が少しわいた。

 

※色は出ていない。

 

 

夜、茶色の泡はかなり薄くなってきたが、

一面に薄くのっている感じ。

 

※ティッシュで試し染め→液面は紺色だが、色は出ない。

 

 

少しブクブクとしているが、すくもの追加で菌の割合が少し変化したかも。

激しいブクブクはおさまった。

 

夜も攪拌してみた。

 

※そめ液のph11~12

 

 

(灰汁):5/6から6番灰汁を灰に漬けたまま、寸胴鍋のままで寝かせる→5/12まで。

 

 

 

 

 

《 2022年5/7 》藍建て仕込み6日目

 

 

攪拌してphを見る。染め液のph10~11。10ちょいくらい。

 

染め液の匂いが少し変わった。

ツンとするのが少し弱まった。

 

液面に、追加で入れたすくもの小さな破片などが浮いている。(一昨日くらいから)

 

※試し染め→濃い茶色、色は出ない。

 

茶色の泡はおさまった。

 

 

お風呂程度の温度(40度くらい)で長時間湯煎。

 

 

 

染色ノートによると、ph10ちょいくらいで菌が最も良く活動するとの事なので、

ph9くらいになるまで灰汁は足さない。

匂いをみつつ…と決める。

 

 

夕方攪拌、染め液のph10.5~11。

 

茶色の泡が減り、液面が見えるようになった。

 

ぬるま湯で再度湯煎。

 

 

染め液が前よりサラッとしてきた。(茶色の泡が減った。)

 

 

夜、再度湯煎。

ほとんどブクブクしていない。

 

活動する菌の種類が変わった感じ。

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/8 》藍建て仕込み7日目

 

 

染め液の表面→泡がなくなった。

 

薄く膜が張っている感じ。

藍の発酵が進んだ時に出るという、紫色の膜ではない。

 

液面、ペールのふちがぐるりと紺色。

 

 

攪拌、ph10~11。

 

試し染め→初めてうすーい水色。

 

湯煎にて保温。

 

 

 

夕方、蓋を開けてみて、あきらかに表面に膜が張っている。

攪拌、ph10。

 

湯煎にて保温。

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/9 》藍建て仕込み8日目

 

 

朝、液面に泡がなくてツルッとした感じ。

上面に膜がきれいに張っているのかな。

 

ph10。

 

攪拌すると一瞬いやな匂い、そのあとアンモニア臭っぽい匂い。

 

 

試し染め、昨日より濃い青。

 

念の為にph12の灰汁をひしゃくで2.5杯くらい入れた。(アルカリを上げるため)

 

湯煎して保温。

 

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/10 》藍建て仕込み9日目

 


朝と夕方攪拌。

染め液のph10程度。

 

青色が少し濃くなった。

お風呂程度のぬるま湯で湯煎して保温。

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/11 》藍建て仕込み10日目

 


朝と夕方攪拌。

朝も夕方も湯煎して保温。

 

※色の確認なし。

 

 

染め液のph10程度。

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/12 》藍建て仕込み11日目

 


早朝4:30、

液表面の一面に膜が張っていて、

湯煎している外側の角タブの底の方の水温が自然にぬるまっている。(すくもが発酵して発熱している感じ。)

 

 

40度くらいの湯煎で保温。

匂いも安定している。

 

 

朝7:00、膜が一面に張っている。

一部に小さく、初めて紫に光る膜あり。

 

4:30から湯煎で保温して、今は水温32度くらい。

ph9.5~10。

 

 

phを上げる為、一番灰汁ph12をひしゃくに3杯追加。

→ph10~11くらいになった。

 

 

攪拌。

色見→すごく濃くなった。

 

 

 

17:30、夕方に湯煎して保温。

 

 

18:30、最後のかさ上げ。攪拌。

ph10くらい。

 

phが9寄りの10である事と染め液の総量がペールに対して少ない事が気になり、

ph12の灰汁をひしゃく2杯追加。

 

 

 

(灰汁):5/6から、6番灰汁を灰に漬けたまま、寸胴鍋のままで寝かせていた。

ph9~10、灰を浸していてもphが高くならないので、

再度、沸騰させ攪拌した。→ph11になった。(ph12寄りの11。)

 

7番灰汁の仕込みをした。

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/13 》藍建て仕込み12日目

 

 

朝:染め液の温度27度。

表面の膜:紫~インディゴ。

 

紺色の大き目の泡がまばらに。(今までにない泡。昨夜から発生。)

 

 

 

攪拌後のphは11寄りの10。

湯煎して保温。

 

 

色見…少し濃くなった???

 

 

14:10、小麦フスマ1カップ(200cc)、ph9の灰汁でシャバシャバに煮てさましたもの、

貝灰550ccカップに2分の1、

入れて攪拌。

 

攪拌後ph11。

 

 

…今から攪拌せず、明日もさわらないで休ませる。

 

 

 

7番灰汁のph9~10。

 

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/14~16 》藍建て仕込み13~15日目

 

 

 

フスマと貝灰を入れたので、翌日から攪拌なし。

2日後くらいに、表面の80~90%に見事な紫色のキラキラの膜が張った。

 

 

 

 

 

 

 

 

《 2022年5/17 》藍建て仕込み16日目

 

 

初染め。

 

続きは『初めての藍染め☆』ブログへ。