藍染めの為に購入した、材料について。

 

…私の場合は、こんな感じで用意しました、

というのをブログさせて頂きますね。

(どなたかの参考になれば嬉しいです。) 

 

 

私がやりたいのは本建ての藍染めなので、基本的に

すくも、木灰、小麦フスマ、貝灰しか使いません。

 

その他に、染め材(布)の精錬用の洗剤などにもあとで触れますね。

 

 

 

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☆ちなみに、ご家庭で、バケツなどで小さく藍建てされたい方は

こちらのブログが参考になるかも!

道具もシンプル。

 

 

 

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※すくもの発酵建ての場合は、

水は井戸水、湧き水など自然水が良いとの事。

でも硬水はあまり良くないとネットでどこかに書いてあった気がします…。

私は山や山ぎわの湧き水を汲んで藍建てしています。

(私は洗いは水道水でやってます。)

 

※2023年以降は、引越しして環境が変わり、水汲み場まで行けないので、

ペットボトルの水(日本の天然水・軟水)を使用。

その後、浄水器を通した水道水を使用していますが、

いずれも藍建てが成功しなくなりました。

 

 

 

 

 

それでは改めて材料いきましょう☆

 

まず、すくも。

 

徳島県の創業270年の、伝統的なすくも屋さん、

青藍庭(せいらんてい)』さんからネット購入させて頂きました。

 

青藍庭さんがすくも製造に使用されている、

先祖伝来の江戸期からの「藍寝床」など、

「武知家住宅」(=青藍庭さん)の数々の藍施設は、国の重要文化財として指定されていらっしゃるそうです。

 

お値段はこちら

※2024年は完売。
 

 

 

通常、通年で手に入る趣味用のすくもはだいたい

500グラム3000円程度で販売されているので、

1/4俵(14Kg)~など、大量に購入するなら、

かなり格安で良心的な価格です。

 

 

私は1/4俵(14Kg)を購入。

ポリのメッシュの袋(土のう袋?)に入り、口はポリの紐できつく結ばれ、

 

そのまま送り状を張り付けた状態で届きました。(写真は使用して量が減った状態です。)

 

中身↓

 

私は袋のまんま丸ペールに入れて保管しています。

 

※こちらのすくもは前もっての予約は一切受け付けていらっしゃらないとの事。

HP上で販売の告知があった時にメールにて申し込む形です。

 

 

販売の時期は、すくもが完成する時期(2~3月)です。

(※2024年度は完売。)

※各種の最新のご案内はこちらから確認。

 

 

 

日本にはいくつかすくもの生産販売の事業所さんがあるようですし、

私が知っているのは一か所だけなので、

探せば他では手に入るのかもしれませんし、

個人向けの少量のものであれば、染め材料店でネット販売されています。

 

ここではあくまでも、自分の場合はこんなところから材料を購入していますよ~、

という、参考の為の情報を記載させて頂いております。

 

 

 

 

 

 

次は木灰。

灰汁はそんなに使わないと思っていたのですが、

本建てで建ててみて、色が出なくなって、

正藍染めのブログを拝見して、維持管理には、沢山の灰汁(木灰)が必要なようだ…と思い至ってきた、今日この頃。

 

私が最初にネットで購入したのは、鰹節屋さんの木灰でした。

ほのかにいぶした鰹のようなイメージの香りがします…。

 

今回は食品に使われる薪なので、たまたま放射能検査をクリアーした木灰でしたが、

今後もずっとそのような木灰が手に入るかどうかはわかりません。

 

また私は発酵、ある種の微生物の働きは、放射能に対して効果があるとふんでいるので、

(生きた味噌が原爆の患者に効いたらしい件)

そこにはあまり拘りすぎず、

将来的にはネット購入以外に木灰を調達する手段を色々と増やしてゆくつもりです。

(自宅で薪ストーブを使うなど。)

 

 

 

この木灰で作った灰汁が、こげ茶色になるのです。

※写真では光の加減で茶色に見えますが、一番灰汁なんてまごうことなき濃いこげ茶です。

 


自分が灰汁の、事前の手入れをしていない事が理由かと思われるのですが、

灰汁をとる前に灰は炒る、ふるいでふるう等。

 

 

 

最初は、鰹節屋さんの灰だから、

燻されたカツオから茶色い液がポタリ…ポターリと染み込んだ???とか、

妄想を逞しくしたのですが、単に灰汁取り前のひと手間の手入れを怠った為でしょう…。

 

 

この事前の灰の手入れは、いずれ一軒家に住み、屋外で火を燃やせるようになってから…と考えております。

とりあえず茶色でも染まるので、しばらくはこのまま茶色のままで…。。。。

 

 

 

※後日追記

販売用の商品を染める用に、

透明な灰汁が取れる木灰を購入。

 

炭屋さんの木灰。

 

一番灰汁、ph12。

染めた後の色の出具合など、

木灰を変えた事によるメリットはまだ実感なし。

(そこまで感じ取れる経験数もなし。)

 

透明に近い灰汁が取れるので気に入っているが、

この木灰だから特に建ちやすいという感じはしない。

(水を山水→ペットボトルの水に変えたせいもあるかも。)

 

 

 

 

 

 

 

貝灰。最初はそんな大袋で買うのは気が引けた。

そんないきなりプロのように…とビビリ(と予算)があったのです。

しかし結果的に大袋で購入する事に。

 

良い業者さんを見つけたので、これはこれで収穫です。

 

 

使用時は粉が舞い散り、どうしても鼻から吸い込んでしまうので、

貝灰の作業時はマスクは必須。(ていうか、ただ息を止めてます。w)

紙袋の匂いなのか、バニラのような甘い香りがそこはかとなく香る…。

 

※ちょこっと藍染めを試してみたい方、夏だけなど大量の貝灰は不要の方向けに

2024年6月より、当方の使用している貝灰から

小分け販売を始めました。(2022年購入の貝灰なので新しくありません。)

→こちらのブログを閲覧された方限定です。

 

 

 

 

 

 

小麦フスマ。

大型スーパーや、近所の薬局などでも手に入らないとネットで読み、

ネットで購入。検索してみると思ったよりも高価。

結局アマゾンで購入。

(500g 271円 送料340円)

 

北海道産の小麦のフスマという事で、北海道びいきのある私にとってはナイスな品でした。

 

家に食料がなく、外出もしたくない日、

このフスマと小麦粉でパンケーキもどきを作って食す。

食物繊維が豊富。食感はややモッサリしている…。

非常食にもなります。

 

 

 

 

 

 

最後に、精錬用の洗剤を。

 

本当は灰汁で精錬したいのですが、

上記のように私の取る灰汁は茶色。

とても、白い布の精錬には使えない。

 

 

まだ今は(自分の技術、道具、場所、手間をかける時間などの問題で)澄んだ灰汁が取れないので、

6~7回目の灰汁で茶色い色がほとんど出なくなってから(phは8~9)精錬に使ったりしていますが、

いずれ一軒家に住んで、野外(庭)で作業できるようになったら、精錬も灰汁で行います。

 

 

金沢湯涌創作の森の藍染め体験で先生に教わった精錬の方法は、

苛性ソーダを使用したもので、あまり薬品薬品したものは使用したくない自分は、

洗剤レベルのアルカリ剤を探し、これに行き当たりました。

 

 

家庭用ソーダ アルカリウォッシュ

まだ、購入予定であり、購入前です。

使用感などは後日、精錬がテーマのブログにてUPさせて頂きますね。

 

 

※上記アルカリウオッシュについての注意:冬に精錬作業をする時、水で溶かしてph9.5程度にした溶液に、手を浸したら、

数年ぶりに手全体が荒れ、アカギレが沢山でき、

後日、指の薄皮が剥けました。

 

水に溶かす前の、粉末状の時ももちろん、

水に溶かした後も、トングや菜箸、ゴム手袋などを使用して、

直接手で触れない方が良いと思います。

藍染めの染め液と違って、同程度のアルカリ濃度でも手にダメージがありました。

 

 

 

 

ちなみに私、過去に手作り石鹸(マルセイユ)にハマった事があり、

沢山アロマオイルを入れて使用しておりましたが、

その時に苛性ソーダを使用しておりました。

 

なので、苛性ソーダの、容器から出すとすぐさま湿気っぽくなってゆく様子、

なので手早く扱わないと張り付いて取れにくくなる。

蒸発したものをわずかでも鼻から吸うと、ヤバイ感じがする(劇薬体感)。など、

苛性ソーダについては若干体験がありましたので、なので今回は遠慮した次第です。

 

 

 

…でもいずれ未来に藍の石鹸などにもチャレンジしたいので、

いずれは扱うかも。

(灰汁を使った石鹸の作り方も調べてみたのですが、

元祖のアレッポ?は特殊な海藻の灰を使用しているようで、

日本で身の回りにあるもので、薬品を使わない石鹸の作り方の情報を見つけられず…。)

 

 

 

 

しかし、

常時肌に触れる、身に着ける藍染めの商品は、

灰汁で精錬したいなーと、気分的に思うのでした。

 

 

 

 

…以上、藍染めの材料についてでした☆