過去に数回の、藍染め体験(有料)と、

沖縄での琉球藍工房での見習い期間数年(月何回かの通い)という体験しかなかった自分。

憧れの藍染めに向かって、再チャレンジをする!と決めてから、

ネットでの調べものが始まりました。

 

 

一言で『藍染め』と言っても、

藍草には数種類ある事。

 

気候の面で、本州ではタデアイが一番育てやすい事。

日本の伝統的な藍染料は、タデアイを加工した『すくも』というものを使用する事。

 

藍建て(藍草から青い色を染められるようにする)には、

ざっくりと、化学建て(ハイドロなど薬品を使用)と、灰汁発酵建てがある事。

 

 

 

 

自分は、過去に天然酵母のパン作りにハマったり、味噌作り体験に行ったり、酵素ジュースを見よう見まねで作ったり、

微生物を利用した『発酵』というものに興味や憧れがありました。

 

過去に知った、第二次大戦の原爆の患者さんが、ワカメの味噌汁(生きた味噌)と玄米ご飯で回復した、という記述も

すごく心に残っていました。

 

過去に自然食品店で販売されている濃縮EM液を購入してみた事もあります。(1回だけ…。)

 

『微生物の発酵のはたらきは、身体や環境にいい』という直感めいた考えがずっと自分の中にあって

(詳しく学んだ事はないですし、もちろんあらゆる微生物という事ではなくてですが)、

 

『発酵による染め』というものに、とても惹かれました。

 

 

まず、灰汁発酵染めでやろう!と決めました。

 

 

 

調べてゆくと、『正藍染め』(しょうあいぞめ)という藍染めの事を知ります。

 

灰汁とすくもだけで建てた藍染めです。

(建ったあとに小麦フスマと貝灰を入れます。維持管理に使用するのは灰汁・フスマ・貝灰のみ。)

 

この正藍染めをなさっている方のブログに出会い、どんどんその世界に惹き込まれてゆきました。

 

紺邑(こんゆう)さんの故大川氏のブログ『紺屋の白袴』です。

↓藍染めの存在意義のようなものについての価値観で、一番影響を受けたブログ。↓

藍染が存在する理由・意味などについて

 

 

現在はこちらのブログやその他のネットの情報から、本建て(地獄建て)にて藍建てをしています。

しかし、色が出なくなり難儀しています。

 

 

紺裕さんでは現在でも後継者の方が、正藍染めの講習を開催されていらっしゃるようです。

いつかちゃんと紺裕さんの正藍染めの講習を受けたいというのが目標の一つです。

 

 

また、『正藍染め』だけでなく、

インド藍を自家製のウォードすくもと少量のタデ藍すくもで灰汁建てする、などの試みを実践されていらっしゃる

アースネットワークの角 寿子さんの取り組みを、サイトや購入させて頂いた『天然染色ノート』などから知り、

 

『畑(地球)に還せる自然素材の染め』という観点で、

自分も色々な藍染め、茜の発酵染めなどをやってみたいと思うようになりました。

 

 

 

『阿波の草染め涙色』の著者(私はまだ読んでません)故アキヤマセイコ先生の、藍の種がセットになった通信講座もとても心惹かれました。

自分でタデ藍を育て、自分でプラのコンテナで少量のすくもを作る方法が学べるからです。

また、藍の生葉染めで虹色(様々な色)が出せるというのも多少興味を惹かれました。

 

 

しかし結局、まだ藍畑は無理とあきらめ、自分ですくもをネット購入し、

自宅のレオパレスの浴室で、ネットの情報などを見よう見まねで

本建て(地獄建て)での藍建てを開始したのでした。