精神保健福祉士の現場実習・2回目「施設にて3週間」が終了しました!
就労継続支援B型事業所と、就労移行支援事業所の2箇所を体験できました。
福祉における支援は「質より量」ということが体感できる貴重な実習となりました。
例えば相談支援における面談では、1回で大きくチェンジすることを求めて、その1回に全力かけるよりも「うまくいかなかったら、またやればいいや」的な気持ちで、繰り返し何度も面談するほうが良いんだな〜。
この1回の面談で決めたことが出来なかったら、またやり直すし、何度でも再スタートできるっていう相手への信頼(人間への基本的信頼感)の気持ちを持って臨んだ方がいいのね。
または事業所においては同じような日々の連続である「日常」を通して築かれる信頼関係の在り方が大事なんだな〜伝わりました。
私はこれまで、効率的で生産性重視の、目に見えた成果が分かる企業文化にいましたから、例えば心理カウンセリングにしても、5回より3回で成果が出るもの、3回より1回で効果実感できなきゃね〜・・・という気持ちが強かったです。
でも、今回の実習を通して、人は人の間でリカバリーする時、何よりも大事なのは「信頼関係が構築されていること」だということ。そしてそれは、1日や1週間で築かれるものではなく、何ヶ月・何年という単位が必要で、これが「質より量」ってことだなぁと思わされました。
年単位あるいは一生付き合うことになる長い疾病や体質を持つ私たち当事者(自律神経失調や慢性疲労症候群界隈)は、1回の治療で完治!とか1ヶ月でみるみる改善!というフレーズにクラっときちゃうけど、その人の日常の積み重ねそのものを大事にして、1日を大切に生きることがすごく大事。
当事者のストレングス(強み)に着目してリカバリー(回復)する力を信頼して「失敗ウェルカム!」の姿勢で「今ここ」に生きること、これが大事なんだな〜と実感する実習となりました。
当事者はもちろん、当事者に関わる身近な人(多くの場合は家族。うちらの場合は母親であるケースが多いかな?)が、この視点を持つことは、子も親も、まるごと一緒に良くなる道があるなぁと見えてきました。
私たち交感神経ピキン民族は「ゆるむ」と回復ロードに乗ってきます。「ゆるむ」のも質より量。
今日のこの1日に、笑いを。
今日のこの1日に、ゆるみを。
今日この日を、伸びやかに、親も、子も、当事者も、家族も、みんな。
何度もやり直せる。
何度も繰り返しちょっとずつ。