改善について、息子の言葉より | しなやか自律神経へ コロナ後遺症・感染症後ME/CFS

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2021年6月、当時高1息子が感染症後CFS発症→現在リカバリー中。
第28回精神保健福祉士国家試験受験のため通信制で学習中。

2024年1月に当ブログの記事を訂正し再更新しました。

以下は当時の記録としてご参考までにお読みください。

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息子に「最近はどんな風に改善して、どんな具合に変化してる?」「病気で辛い人に、君はどんな言葉を伝えたいと思う?」と聞くと、色々と語ってくれました。

 

「大阪の病院の処方薬ですごく良くなった。ブレインフォグが相当に改善された。

登校不能・学習不能になり自宅療養生活になったけど、その中でもしたい(できるだろう)と思っていたこと・・・例えば、好きな漫画を読む、映画を観る、ふらりと買い物に出かける、美術館や博物館に行く、古今東西の音楽を聞く・・・とか、自宅でゆっくりしながら出来るかと思っていたことも、ブレインフォグや倦怠感で出来なかった。

それが出来るようになったことが本当に嬉しい。自分の文化教養レベルが上ってきているのが感じられて嬉しい。これまで前に進めなかったから」

 

「もっと良くなりたい。もっと回復したらバイトしてたくさん買いたいものがある。

今、投薬効果でここまで回復したら急にたくさん買いたいものが出てきた。

前は買ったところで読めないし、楽しめないと分かったから、欲求さえ生まれてこなかった。意欲も減退していたとも言える。

ここまで回復したから買いたいものがたくさん出てきたのかな、意欲の改善ていう側面なのかな」

 

マインドフルネス(瞑想)が僕にとって大きな改善を促しているんだ。

1年前に、ステロイドパルスを受けた後に劇的改善し、その頃から瞑想を始めるようになり、それで拍車をかけて回復したんだ。

直後に猫が脱走してクラッシュしてからは、瞑想しようとしても出来なくなった。

今回の投薬で、また瞑想が出来るまでに脳が回復した

 

クラッシュしたあと、脳を鎮静するために瞑想しようとしたけど無理だった。

逆にもっと辛くなるの。あれ不思議。

一定まで脳が回復しないと瞑想さえ出来ないんだな。

 

今また瞑想が出来るようになり、加速度つけて回復してきている。

投薬で一定の改善はしたけど、今のこの劇的な改善には瞑想が大きく寄与しているのは間違いない」

 

この病状を憎むと、病状は悪化し増悪することが分かったんだ。

僕が、過去にあった嫌な事や恨みつらみを言わなくなったのに気づいた?

僕は過去に体験したネガティブな出来事を繰り返し思い出しては『思い出し怒り』する癖があった。

これを、マインドフルネスの本を読むことで、良くないことだと知った。巻き込まれてる状態なんだと分かった。

病気についても僕は恨んでいた。どうしてこんな病気になってしまったのかと。

病気にならなければ、あれもこれも出来たのに、今頃はこうなっていたのに、と。

けれど、そう思うことでさらに病状は悪化することを知った。

病気とは関係のない嫌な思い出も、同時に連鎖して思い起こされてどんどん辛くなるんだ」

 

「①病状と共に在ること、②不快な感情と共に在ること、③ペーシングを維持することで少なくとも悪化はしないと分かった。

でもこの病気は、メンタルだけではなく身体のものだと捉えた方が正確だと思う。

そして長くかかる病気だからこそ、病気そのものは僕自身ではないのだ、ということを瞑想で知ったことで僕は改善した。

この病気になり、僕は自己憐憫と焦燥感に襲われた。

そんな自分自身を距離をとることで、自分と病気は一体ではないのだと分かった。

これはマインドフルネス実践のおかげ」

 

以上。

 

マインドフルネスは、息子自身が能動的に取り入れた強力な治療法だったのだと驚かされました。