源氏物語イラスト訳【夕顔308】道いと露けきに
道いと露けきに、いとどしき朝霧に、いづこともなく惑ふ心地したまふ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
【源氏物語イラスト訳】
道いと露けきに、
訳)道中がたいそう露にぬれてしっとりしているところに、
いとどしき朝霧に、
訳)その上ひどい朝霧のために、
いづこともなく惑ふ心地したまふ。
訳)どこだとも分からず戸惑うような心持ちがしなさる。
【古文】
道いと露けきに、いとどしき朝霧に、いづこともなく惑ふ心地したまふ。
【訳】
道中がたいそう露にぬれてしっとりしているところに、その上ひどい朝霧のために、どこだとも分からず戸惑うような心持ちがしなさる。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【道(みち)】
■【いと】
■【露けき】
※【露(つゆ)けし】
■【に】
■【いとどしき】
※【いとどし】
■【朝霧(あさぎり)】
■【に】
■【いづく】
■【と】
■【も】
■【なく】
■【惑(まど)ふ】
■【心地(ここち)】
■【し】
■【たまふ】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
☆本日の『源氏物語』☆
露にまみれた、しっとりと湿った道すがら――
朝霧のもやの中――
暗中模索とは、まさにこのことかと思うくらい、
光源氏の心情と情景とがマッチしていますね!