源氏物語イラスト訳【夕顔308】道いと露けきに | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

源氏物語イラスト訳【夕顔308】道いと露けきに

道いと露けきに、いとどしき朝霧に、いづこともなく惑ふ心地したまふ。

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

いと露けき

訳)道中がたいそう露にぬれてしっとりしているところに

 

 

いとどしき朝霧

訳)その上ひどい朝霧のために

 

 

いづこともなく惑ふ心地たまふ

訳)どことも分からず戸惑うような心持ちなさる

 

 

【古文】

いと露けきいとどしき朝霧いづこともなく惑ふ心地たまふ

 

【訳】

道中がたいそう露にぬれてしっとりしているところにその上ひどい朝霧のためにどことも分からず戸惑うような心持ちなさる

 

 

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■【道(みち)】

■【いと】

■【露けき】

※【露(つゆ)けし】

■【に】

■【いとどしき】

※【いとどし】

■【朝霧(あさぎり)】

■【に】

■【いづく】

■【と】

■【も】

■【なく】

■【惑(まど)ふ】

■【心地(ここち)】

■【し】

■【たまふ】

 

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☆本日の『源氏物語』☆

 

露にまみれた、しっとりと湿った道すがら――

朝霧のもやの中――

 

暗中模索とは、まさにこのことかと思うくらい、

光源氏の心情と情景とがマッチしていますね!

 

チュー

 

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