源氏イラスト訳【夕顔89】いと馴れて
いと馴れてとく、
「朝霧の晴れ間も待たぬ気色にて
花に心を止めぬとぞ見る」
と、おほやけごとにぞ聞こえなす。
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【源氏物語イラスト訳】
いと馴れてとく、
訳)とても慣れた感じで素早く、
「朝霧の晴れ間も待たぬ気色にて
訳)「朝霧の晴れる間も待たない(でお帰りになる)様子なので
花に心を止めぬとぞ見る」
訳)朝顔の花に心を止めていないものと理解しますわ」
と、おほやけごとにぞ聞こえなす。
訳)と、主人のこととして 取りつくろって申し上げる。
【古文】
いと馴れてとく、
「朝霧の晴れ間も待たぬ気色にて
花に心を止めぬとぞ見る」
と、おほやけごとにぞ聞こえなす。
【訳】
とても慣れた感じで素早く、
「朝霧の晴れる間も待たない(でお帰りになる)様子なので
朝顔の花に心を止めていないものと理解しますわ」
と、主人のこととして 取りつくろって申し上げる。
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■【いと】
■【馴れ】
■【て】
■【とく】
■【朝霧(あさぎり)】
■【の】
■【晴れ間】
■【も】
■【待た】
■【ぬ】
■【気色(けしき)】
■【にて】
■【花】
■【に】
■【心】
■【を】
■【止め】
■【ぬ】
■【と】
■【ぞ】
■【見る】
■【と】
■【おほやけごと】
■【に】
■【ぞ】
■【聞こえなす】
※【聞こゆ】
※【言ひなす】
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☆本日の『源氏物語』☆
さすが、「女房の鏡」の中将の君☆
光源氏の誘いを、うまく切り返しましたね!
(*^o^*)
「おほやけごと」というのは、
「主人」ではなく、
「通り一遍」「型どおり」という訳出でも
よいような気がします。。。
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