【空蝉56-1】若き人は
若き人は、何心なくいとようまどろみたるべし。かかるけはひの、いと香ばしくうち匂ふに、顔をもたげたるに、
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【源氏物語イラスト訳】
若き人は、何心なくいとようまどろみたるべし。
訳)若い人(軒端荻)は、無邪気にとてもよくまどろんでいるのだろう。
かかるけはひの、いと香ばしくうち匂ふに、
訳)こういう気配が、とても香り高くほんのり匂うので、
顔をもたげたるに、
訳)顔を持ち上げたところ、
【古文】
若き人は、何心なくいとようまどろみたるべし。かかるけはひの、いと香ばしくうち匂ふに、顔をもたげたるに、
【訳】
若い人(軒端荻)は、無邪気にとてもよくまどろんでいるのだろう。こういう気配が、とても香り高くほんのり匂うので、顔を持ち上げたところ、
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■【若き人】
■【は】
■【何心なく】
※【何心無し】
■【いと】
■【よう】
※【よし】
■【まどろむ】
■【たる】
■【べし】
■【かかる】
■【けはひ】
■【の】
■【いと】
■【香ばしく】
※【香(かう)ばし】
■【うち匂(にほ)ふ】
■【に】
■【を】
■【もたげ】
※【もたぐ】
■【たる】
■【に】
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☆本日の『源氏物語』☆
「頭をもたげ」たのは、空蝉……。
この「気配」が、光源氏かどうか、
まだ分かっていないようですね。
…だから敬語が使われていないんですね。
(;゚;∀;゚;)
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