【帚木297-1】追ひて、
【古文】
「…追ひて、
『逢ふことの夜をし隔てぬ仲ならばひる間も何かまばゆからまし』
さすがに口疾くなどははべりき」
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「…追ひて、
『逢ふことの 夜をし隔てぬ 仲ならば
ひる間も何か まばゆからまし』
訳)蒜(ひる)の臭っている昼間でも何が 恥ずかしくて正視できないことがあろうか』
さすがに口疾くなどははべりき。」
訳)と、そうはいってもやはり、返歌はすらすら早いようでございました。」
【古文】
「…追ひて、
『逢ふことの 夜をし隔てぬ 仲ならばひる間も何か まばゆからまし』
さすがに口疾くなどははべりき」
【訳】「…追いかけて、
『逢うことが 一夜も間を置かない夫婦仲であれば蒜(ひる)の臭っている昼間でも何が 恥ずかしくて正視できないことがあろうか』
と、そうはいってもやはり、返歌はすらすら早いようでございました」
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■【追ふ】
■【逢ふ】
■【の】
■【し(強意)】
■【隔つ】
■【ぬ】
■【仲】
■【なら】
■【未然形+ば】
■【ひる間】
■【何か】
■【まばゆし】
■【まし】
■【さすがに】
■【口疾し(くちとし)】
■【はべり】
■【き】
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