【帚木214-2】織女(古文常識)に基づく解釈☆
勉強がんばってますかあいです。
多忙の為、更新頻度を下げてお届けしています。
【イラスト解釈】では、今回のイラスト訳に因んで、
解釈問題や文法・常識のツボをご紹介いたしますね♪
ヾ(@^▽^@)ノ
↓今日の源氏物語はコレ↓
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とて、いとあはれと思ひ出でたり。中将、
「その織女の裁ち縫ふ方をのどめて、長き契りにぞあえまし。…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。左馬頭が具体的な女性体験談を語り出し、亡くなった女の思い出に浸っています。頭中将が話に入ってきました。
今日は、「織女(常識)に基づいた解釈」☆
ではいってみよ~~っと♪
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入試問題文でも、こういう辞書的意味が注釈に書かれていて、解釈問題になっている場合が多いです。
「その織女の裁ち縫ふ方をのどめて、①長き契りにぞあえまし。」
傍線部①とあるが、それはどういうことか。直前の「織女」を踏まえて分かりやすく解釈せよ。
難関といわれる大学の多くで、こういう形式の問題が出題されます。
長き / 契り / に / ぞ / あえ / まし
訳)末永い / 男女の仲 / で / ( ) / たらよかったのになあ。
【契り】は「男女の仲、前世からの約束」という重要古語☆
【まし】は実現不可能な希望を表す助動詞☆
この2つの基礎知識だけで、
上のような逐語訳が可能です。
「あえ」という言葉は、たとえ知らなくても、
なんとなく、文脈から何のことか判断できそうですね♪
(°∀°)b
しかし。
問題は、「『織女』を踏まえて分かりやすく解釈」という条件です。
(`・д´・ ;)
…ナナナナンノコトデスカ?
きのうのイラスト解釈 のように、
ある程度の古文常識が身についていたら、
なんとな~く、ここで言いたいことが分かります。
織り姫にも劣らない才能、
つまり機織り(はたおり)、縫製の技術☆
左馬頭の元妻は、そこに秀でていたんでしたよね。
それを受けて、頭中将は…
むしろ、織女本来のラブストーリーとしての分野、
つまり、七夕の夜の永久(とわ)の愛☆
↑こちらが備わっていればよかったのに…
という古文常識に、話を結び付けて、
左馬頭に同情しているのです。
Σ(・ω・ノ)ノ!
なんとなく、イメージは湧くのですが、
こういう問題は、練習した人としてない人とでは、
明らかに得点に差が出てくるのです!!
ヽ(゚◇゚ )ノ
では、
どういう点に注意して解答すればいいのか?
(`・д´・ ;)
【「○○」を踏まえて分かりやすく解釈】する問題のコツ
1.「○○」の意味(常識も含む)を確認する。
2.「○○」が傍線部にどうつながっているかを理解する。
3.つながっている部分を中心に解答作成する。
4.最後に、分かりやすく説明できたか確認する。
これ、マニュアル化すれば、カンタンなように見えますが、
実際問題を解いてみたら、なかなかできません;;
(x_x;)
今回の場合は、上のイラスト解釈が、1および2にあたります。
そして。
3.つながっている部分を中心に解答作成する。
↓ ↓
「織姫」のように、機織りの才能にたけた女ではあったが、
逆に織姫彦星のような末永い男女の仲にはならなかった。
それが、左馬頭と元妻との関係だったんだね…
この、七夕の契りのほうが実現すればよかったのにね。
↑ ↑
この内容を、各大学の解答字数に応じて、
分かりやすく説明していけばいいんですよ。
(*^ー^)ノ
「あゆ(肖ゆ)=あやかる」という意味は、
あまり出てこない古語なので、
この部分の現代語訳を聞く大学はあまりないでしょう。
しかし、上のような解釈問題なら、
多くの大学で出題される可能性があるのです!
ヽ(゚◇゚ )ノ
いいですか。
難関大学は、受験生を落とすために、
このような問題を聞いてきます。
あなたは、大学受験に合格するあめに、
このような問題に対しても、確実に得点できる力を身につけていくのです。
(o^-')b
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あいでした