【帚木176-1】みさをにもてつけて…
【古文】
「…みさをにもてつけて見馴るるままに、心もけしうはあらずはべりしかど、ただこの憎き方一つなむ、心をさめずはべりし。…」
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(左馬頭の話は続きます)
「…みさをにもてつけて、
訳)「…貞節を身につけてくれており、
見馴るるままに、
訳)連れ添っていくにつれて、
心もけしうはあらずはべりしかど、
ただこの憎き方一つなむ、心をさめずはべりし。…」
訳)ただこの憎らしい性質(=嫉妬心)一つばかりは、どうにも収まらないのでございました。…」
【古文】
「…みさをにもてつけて見馴るるままに、心もけしうはあらずはべりしかど、ただこの憎き方一つなむ、心をさめずはべりし。…」
【訳】
「…貞節を身につけてくれており、連れ添っていくにつれて、性格も悪くはありませんでしたが、ただこの憎らしい性質(=嫉妬心)一つばかりは、どうにも収まらないのでございました。…」
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■【みさを(操)】
■【もてつく】
■【見馴る(みなる)】
■【ままに】
■【心】
■【けしうはあらず】
■【はべり】
■【しか】
■【ど(逆接)】
■【ただ】
■【憎し(にくし)】
■【方(かた)】
■【なむ(係助詞)】
■【心をさむ】
■【ず(打消)】
■【はべり】
■【し(過去)】
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