【桐壺205-②】古典文法~危惧「もぞ」☆
おはようございますあいです。
【古文】
所々の饗など、内蔵寮、穀倉院など、公事に仕うまつれる、おろそかなることもぞと、とりわき仰せ言ありて、清らを尽くして仕うまつれり。
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【これまでのあらすじ】
いつの帝の御代でしたか、それほど高い身分ではないのに帝(桐壺帝)から大変な寵愛を受け、亡くなられた妃(桐壺更衣)がいました。忘れ形見である光源氏は、輝くばかりに美しく、「光る君」と称されます。また、亡き更衣に生きうつしの藤壺女御が入内し、「かかやく日の宮」と呼ばれるようになりました。光源氏は母に似た藤壺に好意を寄せるようになっていきますが、12歳でご元服となりました。
今日は、「もぞ」についてです。
「もぞ」とは、以前「もこそ」という形で説明しました 、
係り結びの「危惧」の用法です☆
「も」(係助詞・強調)」+「ぞ(係助詞・強調)」
強調×強調→強調しすぎ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
強調が強すぎると、
「…だよねっ?!だよねっ?!(;゚;∀;゚;)」
不安や懸念、危惧といった感覚が強くなります!
そこまで強調するか!!…って感じ^^;
【もそ】【もこそ】
(不安・懸念・危惧を表す)
…~すると困る、~したら大変だ
例1.雨もぞ降る。
例2.雨もこそ降れ。
(雨が降ったら大変だ)
例3.おろそかなることもぞ。
例4.おろそかなることもこそ。
(いいかげんな事があっては困る)
「もぞ」「もこそ」=~すると困る
これ、覚えたらいいだけやん!(´0ノ`*)
…そう思うのは早計;;
出てきたものから、「もぞ」に隠された深い内容をさぐってみてください。
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かんたんな例を出しましょう♪
例5.かの女よりバレンタイン・チョコもぞ受くる。
Q.傍線部の内容に合致するものを選べ。
①筆者は「かの女」に密かな恋心を抱いている。
②筆者は「かの女」のことを好きではない。
③筆者は「かの女」に憎しみを抱いている。
さて。答えは何番でしょうか…?
(*^_^*)
「もぞ」の内容を踏まえて、書いてある内容を、過不足なく、ズレなく解釈する。
こういう練習を、毎日少しずつやってみてくださいね♪
(o^-')b
あいでした