【桐壺102-①】月は入り方の、空清う澄みわたれるに、…
【原文】
月は入り方の、空清う澄みわたれるに、風いと涼しくなりて、草むらの虫の声ごゑもよほし顔なるも、いと立ち離れにくき草のもとなり。
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月は入り方の、空清う澄みわたれるに、
訳)月は入り方で、空が清く澄みわたっているうえに、
風いと涼しくなりて、
訳)風がとても涼しくなって、
草むらの虫の声ごゑもよほし顔なるも、
訳)草むらの虫の声ごえが、涙を誘わせるような趣きであるのも、
いと立ち離れにくき草のもとなり。
訳)まことに立ち去りがたい庭の風情である。
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【原文】
月は入り方の、空清う澄みわたれるに、風いと涼しくなりて、草むらの虫の声ごゑもよほし顔なるも、いと立ち離れにくき草のもとなり。
【口語訳】
月は入り方で、空が清く澄みわたっているうえに、風がとても涼しくなって、草むらの虫の声ごえが、涙を誘わせるような趣きであるのも、まことに立ち去りがたい庭の風情である。
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■入り方
■清う(清く)
■~わたる
■り
■いと
■もよほし顔
■離る(かる)
■もと
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