本日付けの朝日新聞be、1972年6月の曲で天地真理、『ひとりじゃないの』が取り上げられています。読者投票は、4位でしたが、投票はお遊びですからよしとしましょう。605票。一位は瀬戸の花嫁915票。2位は太陽がくれた季節、3位が結婚しようよ。まあ名曲ぞろいですから。今と違ってこの時代、ベスト10にはいることが、どんなに大変な時代だったかとおもいます。その中でオリコン一位を何度も獲得した真理ちゃん人気ってどれだけすごかったか。記事の内容は以下の通り。「真理ちゃんといえば「元祖女性アイドル」。最大の魅力はスマイルで、歌のうまさは二の次という印象もありました。でも、実は高校で声楽を学んだ本格派だったって知ってましたか?」ではじまります。真理さんの当時の人気と歌唱力について触れられており、わたしが読んでもまあ納得するものとなっています。読者のコメントも載っていますが、 「可愛いだけのアイドルなどと言われていたけど、最近聴き直して、『癒やしのファルセット』にほれ直した」(福岡、58歳男性)、」(福岡、58歳男性)というのは、私のコメントだとおもわれます。

以下の記事、みなさん、わたしの下手な解説より、しっかり読んでください。

 

【以下 記事そのまま】

http://digital.asahi.com/articles/DA3S13176059.html?_requesturl=articles%2FDA3S13176059.html&rm=150

 真理ちゃんといえば「元祖女性アイドル」。最大の魅力はスマイルで、歌のうまさは二の次という印象もありました。でも、実は高校で声楽を学んだ本格派だったって知ってましたか?

     *

 天地真理さん(65)が存在を知られたきっかけは、歌番組ではなくドラマ「時間ですよ」に出演したことだった。舞台であるログイン前の続き銭湯の従業員役のオーディションを受けたが、演出の久世光彦さんが「新たな役を作る」と特別枠で採用。元マネジャーで、現在はコンサートの企画・制作などを手がけるハンズオン・エンタテインメント社長の菊地哲榮(あきひで)さん(71)がふり返る。

 「初回の台本には役が載ってなくて、実際の放送でも10秒くらいしか映らなかった。久世さんには『ひどいじゃないか』って文句を言ったんだけどね」

 結果的には、この「ちょい見せ」が功を奏した。テレビ局に「あの娘は誰?」という問い合わせが殺到したのだ。

 ここからセリフがどんどん増え、白いギターを弾きながら、歌声を披露するシーンが定番に。ドラマが始まってから3カ月後の1971年10月、満を持して発売されたデビュー曲「水色の恋」は、オリコンの週間チャートでいきなり3位を記録した。

 「ひとりじゃないの」は翌年5月発売の3枚目のシングルだ。作詞の小谷夏は、久世さんのペンネーム。菊地さんによると、本人から「詞を書かせろ」と言われ、恩人の頼みだからと承ったそうだ。

 彼と2人で旅に出て、サビの「ひとりじゃないって すてきなことね」へと続く歌詞には、少し問題もあった。天地さんのキャッチフレーズは「白雪姫」。所属事務所には、男性とつきあっていることをあからさまにした歌はNGという不文律があったからだ。

 「社長にそのまま見せたら却下されていたのを、何とかごまかして発売しちゃったんだ」と、菊地さん。結果は、2枚目の「ちいさな恋」に続いて1位を獲得。天地さんにとっては最大のヒットとなった。

 今回、天地さんとは会えなかったが、書面で丁寧なコメントを寄せてくれた。

 「『水色の恋』の次に好きな歌です。当時は忙しくてその場で初めて譜面を見てすぐにレコーディングの本番でした。スタジオにあるピアノで音を確認しながら歌いました。サビの高音のところをうまく歌えるように、何度も練習したことを覚えています」

 えっ。本人のなかのランキングでは、デビュー曲の方が上だったの?

 

 ■声楽を学んだ高校時代

 「水色の恋」は元々、デビュー前に通ったボーカル教室で覚えたフォークソング。天地さんは当時、フォーク歌手として売り出されたと認識していたという。

 「デビュー曲がヒットして、その後アイドルと言われるようになり、曲も変わっていったのです」

 さらにさかのぼると、卒業したのは東京の国立音大付属高校声楽科で、特徴的なファルセットもクラシックを学ぶ中で身につけた。

 「週に2回、学校と先生のご自宅で個人授業を受けました。校内で有名なとても素晴らしい先生でした」

 実際にデビュー盤を聴くと、落ち着いた曲調もあいまって、その発声はどこかクラシック風だ。アンケートでも、歌唱力を再評価する声が目立った。

 「可愛いだけのアイドルなどと言われていたけど、最近聴き直して、『癒やしのファルセット』にほれ直した」(福岡、58歳男性)、「40年たってその歌唱力が素晴らしいことにやっと気づいた」(神奈川、63歳男性)、「天地真理は歌が下手と言われ続けました。本来は豊かな感受性と美しい声で歌に命を吹き込める素晴らしいシンガーでした」(千葉、54歳女性)。

 天地さんはアイドル時代をこう述懐する。「当時、ファンの声援があまりにも大きくて、歌に集中するのが大変でした。家に戻ると、化粧を落としながら涙がぼろぼろこぼれてきて、いつも泣いていました」

 アイドル扱いは不本意だった? そう単純ではない。コメントはこう続く。

 「忙しくて窮屈な生活だったこともありますが、その時に頭に浮かんでいたのはファンの皆さんの顔や声。それらが頭を過(よ)ぎり、こんな私で申し訳ないという思いでした。今思うと、あれが私の青春でした」

 ひとりじゃなかった。(坂本哲史)

 

最近の真理ちゃんの写真下のものも載ってました。ネットを使えない、知らない層にも十分インパクトあったのではないかと思います。いかがでしょか。