真理さんとのお茶会そしてそのあとの懇親会。同世代の(少し年齢差もありましたが)「クラス会」のような雰囲気がありました。初めて会う人ばかりですが、同じ世代の人たちの集まりで、どことなく「同窓会」・「クラス会」に参加しているような気持ちになりました。プレミアムボックスの[Disc10]の『童話作家+α』の中に入っている「クラス会」という曲を思い出しました。



クラス会

作詩:山上路夫
作曲:森田公一

ポストに一枚 手紙が届いたわ
これはクラス会の そうよ通知なの
あなたがくれたの 元気でいますかと
たった一言だけ 添え書きがある

 心の中が 懐かしさであふれそう
 あなたに会うの 何年ぶりかしら
 あの頃は さよならも云えず
 別れたのね 二人は

中学時代の あなたがよみがえる
今は大人になり 見違えるでしょう
今での英語が あなたは好きですか?
同じクラブ活動 二人してたの

 あなたに会うの 嬉しいけど怖いのよ
 涙がきっと にじみそうよ 私
 あの頃は さよならも云えず
 別れたのね 二人は

 過ぎたあの頃 思い出せばどれもみな
 やさしいことや きれいなことばかり
 あの頃は さよならも云えず
 別れたのね 二人は


https://www.youtube.com/watch?v=N9njZkDN6gU&list=PLE216901D71D70CA8&index=30



山上路夫・森田公一というゴールデンコンビによる作品ですが、実はこの曲、未発表だったということです。プレミアムボックスについているガイドブックに以下のようにあります。


1975年早春、「愛のアルバム」と同じ日にレコーディングされたもので、シングル化を争った曲とみられる。それ以来30年以上もお蔵入りとなっていたが、今回、渡辺音楽出版の倉庫で偶然に発見された。まるで「天地真理 PREMIUM」のリリースに合わせたかのようなタイミングに関係者一同が顔を見合わせて驚いたという。テーマはなつかしい再会で、現実ともリンクする詩が何とも感動的である。あの頃の天地真理からファンのもとへと、時を越えて届いた最高のプレミアムプレゼントと言えよう」



以上の解説を読むだけで、感慨深いものがあります。まさに奇跡的に発見された曲なのです。



「・・・心の中が 懐かしさであふれそう あなたに会うの 何年ぶりかしら あの頃は さよならも云えず 別れたのね 二人は」 「中学時代の あなたがよみがえる・・・」




真理さんは、私の中1の秋にデビュー。私の中学時代、毎日のようにテレビで歌われていました。真理さんの曲、特にシングルでヒットした曲を聞くと当時のことが思いだされます。この「クラス会」で真理さんが「あなた」と歌うとき、私のことを思い出して歌っているようにも聞こえます。当然私の中学時代など真理さんは知らないわけですけど。また真理さんに「さよならも云えず」、忘れていた私がいます。しかし私の中学時代、だれよりも輝いていたのは天地真理さんだったのです。この曲を聞くと私は、だれよりも輝いていた中学時代の天地真理さんの姿がよみがえるのです。ここでいうあなたとは、私にとって「天地真理」でもあるのです。

 

「過ぎたあの頃 思い出せばどれもみな やさしいことや きれいなことばかり あの頃は さよならも云えず 別れたのね 二人は」


「別れた二人」とは、天地真理さんとファンのことだとも解釈できるのです。二人は「お茶会」で「あの頃の思い出」を胸に再会したのでした。