明日はいよいよ 『天地真理クラッシックユニット・クリスマスコンサート・東京』ですね^^
「その後の天地真理」、今回は白雪姫を卒業してということで、アダルト路線に挑戦した天地真理さんについて書いてみます。ファンの中ではタブー視され、消去してしまいたいという想いもあるのではないでしょうか。転落などという人もいます。とにかくウィキペディア「天地真理」より、抜粋します。
1983年2月、「私が雪だった日」を歌うことにより、「白雪姫」時代の終幕を飾る。その後、アダルトへと路線変更し、同年12月にセミヌード写真集を、また1986年にはヌード写真集を発売。にっかつロマンポルノ
『魔性の香り
』(原作:結城昌治
、監督:池田敏春
)に主演(滝村秋子役)。1986年、アダルトビデオ『危険なレッスン
』(監督:渡辺優
)を発売。
さすがにこれはインパクトがあって、当時の私も驚きました。ただし真理さんのヌードなどまったく見たいと思いませんでしたし、今も見ることできません。ただし、本位であったかどうかは別とし、白雪姫卒業後の女優としての天地真理さんの新たな挑戦だったのではないでしょうか。
にっかつロマンポルノについて一言。20代の時、わたしも何回かこの作品を視聴しています。ただし『魔性の香り』は見ていません。今思うと映像が美しかったし、脚本がしっかりしていたのと、のち有名となる映画監督さんや女優さんなども輩出し、単なるピンク映画や最近のアダルトビデオとまったくちがっていたと確信しています。最近ではその作品を高く評価する動きもあります。ウィキペディア『日活ロマンポルノ』の中に以下のような記載があります。
「1960年代後半から1980年代前半に掛けての若手映画人で、1990年代以降の日本映画界を支えた人物には、初期のキャリアとしてロマンポルノ作品が含まれている人物は別段珍しくもない。たとえば、ロマンポルノ映画ながら強い作家性で高い評価を得る作品を制作した監督には神代辰巳、曾根中生、田中登などがおり、ロマンポルノから監督としての主要なキャリアを出発させた人物には石井隆、和泉聖治、金子修介、崔洋一、周防正行、相米慎二、滝田洋二郎、中原俊、那須博之、根岸吉太郎、森田芳光、村川透などがいる(ピンク映画や自主映画出身でロマンポルノに招かれた者も含む)。
にっかつのロマンポルノは、大人向けの作品であるが、制作に携わった人々の才能や努力によって、一定の芸術作品に仕上がっていると言えなくもないのです。
ロマンポルノ映画の『魔性の香り』と主演の天地真理さんについては、、ひこうき雲さんが、真正面からとりあげ、しっかりとした解説を書かれています。以下抜粋しました。
http://sky.geocities.jp/amhikokigumo/mashoiriguti.html
「これを見て私は、自分の心のどこかでこの映画を「人気回復のための話題性をねらった際物」と考えていたことを深く恥じた。彼女はこの作品に全身全霊をかけて取り組んだのだ。彼女はポルノだからとお手軽に考えてはいない。真剣に向き合い、自分のすべてを差し出して演じている。私は彼女について少しは理解していると自負していたが、この映画を見て実は何もわかっていなかったのではないかと思った。彼女はどんなことであれ常に真剣で全力を傾ける人なのだ。彼女ほど誤解されたスターはいないのではないかと思うが、虚心にこの映画を見れば、彼女がどんなに人生に対して真剣に向き合って生きてきたかがわかる。」
「この映画を見たくないファンの気持ちはよくわかる。無理に見ることはない。しかし、これだけは言いたい。「魔性の香り」は天地真理の名を辱めるものではない。むしろ彼女にとって誇るべき金字塔のひとつであると。」
うーん、わたしは、やはりこの作品、今のところ、見ることはできないです。ひこうき雲さんがいわれるように無理に見る必要もないと思います。正直なところ女性のヌードや写真、動画、見たりします。男性の方ならほとんどそうでしょう。ただし真理さんのそういったもの見たくないというか、見ることはできません。天地真理さんを女優として見るならば、そのうちきっと?篠山紀信さんの写真レベルがぎりぎり見ることができる限界かなと思います。
ドラマ『時間ですよ』でデビューした天地真理。歌手天地真理と同時に女優天地真理も存在していたのです。ひこうき雲さんの言われるように「魔性の香り」は、女優天地真理の残した一つの芸術作品かもしれないのです。いずれにしてもわたしは、長い間アイドル天地真理しか知らなかったのです。この時期のアダルト路線は、女優天地真理さんの新たな挑戦だったのではないでしょか。