今日のコーデ

・dazzlin ウエストタックオフショルワンピース

 



今日はひさしぶりに
“私の女装遍歴”シリーズを
お届けします。

1999年の夏,
高田馬場のブルセラショップで
念願のセーラー服を購入。

ミニスカルーズのJK気分を
存分に味わっていた私ですが
やがて髪型が気になり始めました。

可愛いセーラー服に
白髪交じり(笑)のメンズカットは
どうやっても似合いません。

完全な女子高生になるためには
服装だけでなくヘアースタイルも
ビシッ!と決める必要があります。

指の間からすべり落ちるような
さらさらでストレートの美しい茶髪…

そんな髪を手に入れるには
やはりウィッグしかありません。

茶髪のさらさらウィッグが
どうしても欲しかった私。

当時(1990年代後半)と言えば
ようやくインターネットが広がり始めた頃。
ネット通販などまだない時代でした。

そんな状況の中,唯一の情報源は
タウンページでした。

あちこち調べてみましたが
男性の若ハゲ対策用増毛ウィッグや
中高年女性向けのウィッグはあっても
JKヘアーのようなウィッグは皆無でした。

「やはりダメか…
さらさらのストレートヘアーなんて
どこにも売ってないのか…」

私の心は深い失望感に包まれました。
こんな可愛いウィッグが欲しかったのに…

そんなある日のこと,
買い物に行く途中,たまたま場末の
理髪店の前を通り掛かかりました。

お店のウインドウの中を見ると
と~っても可愛いウィッグの見本が
飾られているではありませんか!

しかもそこにあったのは私のイメージに
か~なり近いおしゃれなウィッグでした。

「こんなところに,
こんな可愛いウィッグが
置いてあるなんて!」

この絶好の機会を逃す手はありません。
私は勇気を出して店に入りました。

私を迎えてくれたのは
40代半ばくらいの男性店員でした。

「あの……
今度,ハロウィンパーティーで
変装することになりまして…

それで…あの…
カツラが必要になったんですね…

お店の外から素敵なカツラが見えたので
それで寄ってみたんですけど…」
                     

今から思えば
かなり苦しい言い訳でしたが
店主の男性はとても丁寧に
対応してくれました。

しかし値段はなんと3万5千円!
当時の私にはかなりの高額でした。

でも,そのウィッグが
どうしても欲しかった私。

その場ですぐに
注文することにしました。

「入荷まで2~3日かかりますが,
よろしいでしょうか?」

「はい,ぜひお願いします」

こうして私は念願のウィッグを
ついにゲットすることができたのです。
                     

数日後,はやる胸の鼓動を抑えつつ
私は再びその店を訪れました。

店主は私を理髪用の椅子に座らせると
入荷したてのウィッグをかぶせてくれました。

生まれて初めてかぶる
本格的な女性用ウィッグ。

「もし似合わなかったらどうしよう…」

そんな不安が心をよぎります。
でも,鏡に写った自分の顔を見た時は
本当に感激しました!

「うわぁ~ 普通に女の子に見える…!」

私の予想以上にウィッグはピッタリでした。
違和感もほとんどありません。

「いかにもオカマさ~ん!」

的な雰囲気もなく
自然な感じに装着できました。

「髪形でイメージって
こんなに変わるんだ!」

しみじみそう感じました。

“髪は女の命”という言葉の意味が
少しわかったような気がしました。

これでセーラー服を着れば
完全な女子高生になれると確信しました。
                     
1秒でも早くJKになりたい私。
帰りの車中で女子高生に“変身”します。

いつものように
ピンクのブラとショーツをつけ
その上からセーラー服と
紺のミニスカを着ます。

ワクワクしながらウィッグをかぶり
車のガラスにその姿を映してみると…

「うわ~ 超カワイイ~~っ!」

そこに映っていたのは
本物の女子高生のような可愛い姿でした。

秋の風に髪がやさしくなびき
身も心も完全にJKになった気分でした。

こうしてついに夢がかない
サラサラ髪のキュートな女子高生に
変身することができた私!

このときの興奮は
今でもはっきりと覚えています。

セーラー服を初めて身にまとった時以上の
深い陶酔を味わうことができました。