アーチファクト

 

直訳すれば人工産物なのですが

 

レントゲン撮影、超音波エコーなどの

 

画像診断でのアーチファクトとは

 

本来ないものが検査機械の性質や

 

使い方の間違いなどによって生じたりするもので

 

アーチファクトの存在によって

 

誤診を招いたりすることです

 

当院のレントゲンではないのですが

 

夜間救急動物病院で当直をしたとき

 

あるメーカーのレントゲンのシステムに欠陥があり

 

あたかも骨折があるかのように

 

撮影されたといったケースがありました

 

ディスプレイに映し出された映像には

 

くっきりと骨がずれて写っています

 

だけどそっと触ってみても

 

その部分を痛がるそぶりがあまりない

 

おかしいな?ということで

 

複数の方向からのレントゲンを撮って

 

実際には骨折はないことが確認できたのですがアセアセ

 

こういう機械の問題によるアーチファクトもあります

 

他には臓器の重なった部分が

 

あたかも新生物があるかのように写ることも

 

アーチファクトと呼ばれます夜の街

 

 

ちょうど昨日もお話ししたので

 

超音波エコーのアーチファクトについても

 

すこしお話しします

 

超音波エコーの検査は

 

プローブと呼ばれる探索装置から出ている

 

超音波の反射のタイムラグを計測しながら

 

音響的な固さの異なる組織の

 

境界線を描出することによって

 

臓器を画面に映し出します

 

ただその反射は

 

例えば二枚の反射物があった場合には

 

反射物同士での反射が起きて

 

余計なノイズがのるケース(多重反射)

 

超音波を出す方向に微細なズレがあるために

 

虚像が出るケース(サイドローブアーチファクト)

 

他にもレンズ効果や鏡面効果といった

 

アーチファクトの原因となる特性があることを

 

覚えておかなくてはいけません

 

正確な診断のためには

 

まさにアーチファクトをどのくらい除外できるか

 

ということが重要です

 

といっても

 

アーチファクトを機械的に排除することは出来ないので

 

プローブの角度を変えたり

 

アーチファクトを頭の中で差し引いたりして

 

正確な情報収集に努めます

 

そして微妙なプローブの操作と頭の中での引き算の結果が

 

超音波エコー検査の真骨頂なのですが

 

お分かりの通り

 

ここをうまく説明するのはものすごく難しい(笑)

 

私もエコーの説明をするたびに悩むところです