昨日のブログでも少し触れましたが

 

昨日は12歳の猫さんの糖尿病の検査で

 

血糖値600を超えてしまいましたびっくりアセアセ

 

年齢は12歳

 

当院での受診は去年の暮れに続いての2回目

 

その時はワクチン注射での来院だったのですが

 

網膜障害が見られ

 

糖尿病の可能性も疑われた症例でした

 

その時に飲水量の増加や

 

痩せてきていないかなども聞いたのですが

 

それらには異常がないということ

 

食欲も正常だと言われたので

 

今日はワクチンだけということで

 

初診のワクチンの際は

 

それ以上は検査もお奨めしなかったのですが

 

最近になって飲水量が増えてきたとのことで再受診

 

どうも怪しいということで検査したところ

 

空腹時血糖値が600を超えていて

 

その後の耐糖検査や経時検査でも高血糖が続き

 

糖尿病と確定診断されました

 

ただ目の問題と飲水量の問題以外は

 

今回も全く問題ないとのことです

 

今後は年齢のことや

 

飼い主さんの負担等を相談しながら

 

治療方針を決めていかなければなりません

 

  写真は当院でよく使うインシュリンと注射器

    (30Gという細い針で注射するので痛みはほとんどありません)

 

猫の糖尿病というのは

 

興奮などによる一過性の高血糖の問題などがあり

 

診断の過程でも判断が難しかったりするので

 

糖尿病」の確定診断は1日お預かりをして

 

様々な検査結果から慎重に診断することになります

 

決して一度だけの血糖値から

 

糖尿病の診断は下すことはできません!!

 

 

診断が決まってからも

 

その治療方針の決定までは

 

よくよく飼い主さんとの相談が必要です

 

まずは自宅での血糖値測定などができるかどうか

 

毎日二回のインシュリン注射となった時でも

 

対応できるかどうか

 

注射後の様子がある程度観察できるか

 

一度落ち着いてコントロールが出来るようになると

 

インシュリンの注射の費用はさほど高くないのですが

 

そういった費用の問題もあります

 

過剰投与の問題

 

ソモギー反応の存在

 

インシュリン抵抗性を持つ併発症や

 

インシュリン吸収障害などなど

 

糖尿病の猫さんの治療は

 

本当に難しいので

 

獣医師のなかにも

 

インシュリンの投与量を混乱してしまう先生もいらっしゃいます