先日獣医師で集まった時に

どうにも超音波エコーがよくわからないんですよ〜

何か良い入門書ありませんかね?


と聞かれました


当院では開院当初から超音波エコー検査に力を入れてきました

導入当初からいろんな症例をエコーで見させていただいていて

特に最初の頃は500円から800円くらいの低価格で

検査をさせてもらい

場合によっては無料で見させていただいたこともよくありましたあせる

多分エコー検査の症例数はかなり多い方だと思います


それもあってかエコー検査の相談を受けることもあるのですが

超音波エコーや

CT,MRIといった画像診断学の世界でよく言われているのが

「探しているものしか見つからない

知っているものしか探さない」


という格言です




よく診断がつかないまま

「とりあえず超音波で見てみよう、CTを撮ろう」では

実際に診断まで行き着くことは困難であるということです


エコーやCT,MRIといった画像検査では

自動でここが悪いと教えてくれるわけでも

悪いところに赤丸が付いているわけではありませんあせる

正常な画像とのちょっとした違いや違和感を見つけるのです

腫瘍などの分かりやすい違いもありますが

漫然と全体を見ているだけでは気付かないくらいの

小さなものが殆どです





そのためエコーなどの画像検査では

自分でどれだけ悪そうなところを予測して

探す場所のバリエーションを増やしておくかが勝負です

そして、その上で画像から異常を読み取っていきます


もちろんその読み取りのためには

異常を見つけられることは必須です

若い先生には

正常な画像をたくさん見て目を養ってほしい

そうすれば必ず診断の力になるはずです